SACD

Symphony No.1 : Toshiyuki Kamioka / New Japan Philharmonic (Hybrid)

Mahler (1860-1911)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVCL00600
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description


マーラー:交響曲第1番『巨人』
上岡敏之&新日本フィルハーモニー交響楽団


ドイツで30年近く活躍してきた指揮者、上岡敏之は、2015年4月に新日本フィルハーモニー交響楽団のアーティスティック・アドヴァイザーとなり、2016年9月には音楽監督に就任、いよいよ日本での活動を本格化します。
 今回登場するマーラーの交響曲第1番は、2016年3月におこなわれた演奏会のライヴ録音。上岡敏之ならではの細部まで考え抜かれた聴きごたえのある演奏で、拡幅された強弱の効果に、意外なテンポ操作やフレーズの歌わせ方、管楽器の特徴的な強調に、アクセントの強化などにみられるティンパニの活用など、その独特な音楽の表情は作品から新たな面白さを引き出していて実に刺激的。
 第1楽章から第3楽章までの音楽情報のそうした個性豊かな刻印のあとに訪れる終楽章は、扇情的かつ圧倒的なクライマックスの形成が素晴らしく、長大な劇場キャリアを持つ上岡敏之の実力を改めて感じさせてくれます。

【上岡敏之プロフィール】
1960年9月20日東京生まれ。東京芸術大学で、指揮、作曲、ピアノ、ヴァイオリンを学び、1982年に安宅賞を受賞。2年後にはハンブルク音楽大学に留学し、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。
 1987年、キール市立劇場と契約、コレペティトールを経て指揮者となりオペラで活躍。1992年から1996年まではエッセンの市立アールト劇場の指揮者、1996年から2004年まではヘッセン州立歌劇場の音楽監督を歴任。その間、1998年からは北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も兼務。
 2004年からはヴッパータール市の音楽総監督となり、ヴッパータール交響楽団の首席指揮者も兼任。また、同年よりザールブリュッケン音楽大学の指揮科教授も務め、2009年にはヴッパータール市の音楽総監督を退任して、ザールブリュッケン市の音楽総監督に就任。2014年にはヴッパータール市の音楽総監督に復帰しますが、いくつかの問題から翌シーズンで辞任、2016年9月には新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任します。(HMV)


【収録情報】
● マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』


 新日本フィルハーモニー交響楽団
 上岡敏之(指揮)

 録音時期:2016年3月16日、18日
 録音場所:東京サントリーホール、大阪ザ・シンフォニーホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

Track List   

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同じスタイルの演奏は上岡の振るモーツァル...

投稿日:2016/09/12 (月)

同じスタイルの演奏は上岡の振るモーツァルトやマーラー4番などで既に聴いたことがある。この演奏会の前プロだったシューベルトの第1交響曲(同じニ長調)も同じ。このスタイルのルーツの一つはHIP(ピリオド)様式だろうが、もはや上岡スタイルと言うべき彼独自の様式になっている。悪く言えば「小手先の芸」とか「何でも同じ手口で振る」とか言われかねないが、これだけ個性のはっきりした音楽を聴かせてくれる指揮者は貴重だ。その個性は第1楽章第1主題から早くも鮮明。弓に圧力をあまりかけないで、弦楽器に主題を軽く歌わせる。葬送行進曲がやや遅い以外、テンポは概して速め。特にスケルツォのトリオ、終楽章第2主題など普通は遅めのテンポがとられる部分がかなり速く、たっぷり歌うことを避けている。読響とのマーラー4番でも盛んに聴かれたように第1楽章展開部やスケルツォのトリオでのグリッサンドの処理はちょっと異様なほどリアル。終楽章冒頭から第1主題にかけての激しく上下動するヴァイオリンの克明な弾かせ方、ダブル・ティンパニの強烈な打ち込み、最後の行進曲へ入る所での木管の耳をつんざくようなトリルの強調など、様々な点で指揮者の明確な意思を感じることができる。結果として、マーラーのこの「青春」交響曲の意欲的な前衛性をうまくクローズアップする演奏になった。今や日本のオケはどこもマーラーには馴染んでいるが、読響ほど上岡との共演経験がないはずの新日フィルも、とても柔軟に上岡スタイルに適合している。拍手入りライヴ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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