CD 輸入盤

交響曲第4番 シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデン、バンゼ

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH07047
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=

極端なテンポ・ルバートが作りだす
シノーポリ美学の真骨頂
ドレスデンとのマーラー4番ライヴ

あまりに官能的で陶酔的な美をきわめた97年ライヴの第9番が大反響を呼んだシノーポリ&ドレスデンによるマーラー。なんと、これからさらに2年後の第4番ライヴというとんでもない代物がまたしてもProfilより登場します。
 ここでもやはり9番のときと同じく、フィルハーモニア管盤(91年)と比較して両端楽章でそれぞれ2分ほど演奏時間が長くなっているのが目立った特徴。なかでもフィナーレはじっさいの時間以上に、出だしから極端に遅く感じられます。ここでソリストに起用されたのはマーラー歌いとしてすでにキャリアも豊富なバンゼ。ブーレーズ盤とはガラリと変わって、停止するかのように息の長いフレージングをシノーポリの意図を汲んで完璧に歌い尽くしています。そうかと思えばシノーポリは第1楽章の主題が回帰するところでは一転、急加速。交替してソプラノの甘美なメロディが登場するとまたもやグッとテンポを落としてきます。このあたり、極端なテンポ・ルバートを基調としたシノーポリ美学の真髄といえるでしょう。

 「音楽というものはいつだって人間がどういう状態であるかを表しています。音楽は人間的ななにかをつたえ、作曲家が自分を取り巻く世界にどのようにかかわっているかの証しです。そして、わたしが届けようとしているのは、そのようなメッセージです。つまり、聴衆に変化のプロセスを誘発するような、思考するための音楽的なかてです。自分のために良い演奏をすることが正しいすべてではありません。−イントネーション、アンサンブルの演奏、アーティキュレーション−音楽がなにかをわたしに語りかけるとき、わたしは考えなくてはならない。そして、わたしはそのためにあらゆるすべてを惜しみません、たとえ身体的にわたしに犠牲を払わせるとしても…。」

ジュゼッペ・シノーポリ



この言葉のとおりに「アイーダ」の本公演中に心臓発作で倒れ、まさに音楽に殉じたシノーポリの美学が凝縮されたマーラー演奏にかけがえのない一枚がまたひとつ加わりました。

【収録情報】
マーラー:交響曲第4番ト長調
 ユリアーネ・バンゼ(S)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ジュゼッペ・シノーポリ(指)
 録音時期:1999年1999年5月29日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)

[ボーナストラック]
・シノーポリの肉声によるマーラー第4交響曲についてのコメンタリー


【シノーポリのマーラー4番トラック・タイム比較】
1999年 PROFIL
T.18:07+U.10:16+V.21:54+W.11:12=61:29(※実測値)
1991年 DG
T.16:17+U.10:07+V.21:52+W.09:03=57:19

収録曲   

  • 01. マーラー:交響曲第4番ト長調

総合評価

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4.5

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シノーポリは好きな指揮者で、SKDやBPOとの...

投稿日:2013/03/15 (金)

シノーポリは好きな指揮者で、SKDやBPOとの晩年のマーラーライブも皆、 感銘深い演奏だと思っています。ただしこの4番はどうもいただけません。一度ばらばらにして、シノーポリ流の組み立てなのかもしれませんが、 最終楽章の、だれたテンポといい、この4番の天国的な美しさを表現出来ているとは思えません。このような表現も勿論可能で、評者のみなさんは賛同 していらっしゃいますが、私には、この4番については違和感を覚えます。

TAKA さん | 埼玉県 | 不明

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この演奏の3楽章を聴くと、他の演奏が物足...

投稿日:2010/07/06 (火)

この演奏の3楽章を聴くと、他の演奏が物足りなく感じます。 両端楽章もまた然り。 死を目前にしたシノーポリが、必ずしも天上の世界は幸せばかりではないと、心に訴えかけてきます。

音楽遊人 さん | 千葉県 | 不明

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このマラ4は素晴らしい出来映えだ。ブーレ...

投稿日:2008/07/16 (水)

このマラ4は素晴らしい出来映えだ。ブーレーズの透徹されて隙のない音、スコアと対峙するような解釈のマラ4も素晴らしいのだが、シノーポリのこの優しく包み込まれるようなふんわりとした解釈はどうだろう。 出だしは例によって歩が遅いし、強烈なアゴーギクが掛けられた間奏部、また再現部では急に歩を速めたりと例によって昔から変わっていないスタイルなのだが、SKDがこのシノーポリズムを完全に飲み込んだ上で紡ぎ出す珠玉の旋律からはマーラーの楽しみ方に別の一つの道筋を付けていると今更ながら気が付かされた思いだ。

MusicArena さん | 神奈川県横浜市 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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