マーガレット・ミラー

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まるで天使のような 創元推理文庫

マーガレット・ミラー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488247096
ISBN 10 : 4488247091
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山中で交通手段を無くした青年クインは、“塔”と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。そこで彼は一人の修道女に頼まれ、オゴーマンという人物を捜すことになる。だが彼は五年前、謎の死を遂げていた。平凡で善良な男に何が起きたのか。なぜ外界と隔絶した修道女が彼を捜すのか。私立探偵小説と心理ミステリをかつてない手法で繋ぎ、著者の最高傑作と称される名品が新訳で復活。

【著者紹介】
マーガレット・ミラー : 1915年、カナダのオンタリオ州生まれ。38年、高校の同級生であったケネス・ミラー(ロス・マクドナルド)と結婚。41年The Invisible Wormで作家デビュー。『狙った獣』で56年にMWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀長編賞を受賞し、83年にはMWA賞グランドマスター賞を受賞する。94年没

黒原敏行 : 英米文学翻訳家。1957年生まれ。東京大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    全く予備知識がないままに読んでよかったと思う。最初から変な感じが付きまとって離れない。そして、先を読まずにはいられない。辺境にある新興宗教団体が絡むから、読者の想像を借りたてる。少しずつ手のうちを明かされていく楽しさ。宗教団体の塔に住む人の名前の難しさも、読み手を混乱させるより、むしろ興味を持たせるものだった。良質のミステリ。

  • aquamarine

    ギャンブルですべてを失くし、ある経緯から山中で置き去りにされることになったクイン。近くの〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求め、そこで人探しを頼まれる。口だけでいい加減な男のはずのクインが何故か読むにつれ人のいい男になっていく。人探しの結果は…依頼主はなぜ…塔の人々は…。読みやすくて一気に読めて、しっかり楽しんだ。著者の最高傑作と称される部分は、多くのミステリに接しているとわかりやすいかもしれないが、50年前に書かれたと思うと感慨深い。これから手に取る方はなるべく事前情報を入れずにどうぞ。

  • yumiko

    ロス・マクドナルドの妻であったマーガレット・ミラーの傑作を新訳で。探偵がとある新興宗教の修道女に依頼された人探し。すぐに謎の事件で亡くなっていたことが分かるが、隔絶された世界に生きる彼女がなぜ彼のことを知りたがったのか…?著者初読みながら、ストーリーテリングの旨さに幾度も唸る。遺体の見つからない未解決事件と地元銀行の横領事件。関係ないはずの二つの事件が縒り合わされ一つの真相に辿り着くときのなんとも言えないゾクゾク感。ラスト数ページの胃をキリキリとさせるような緊迫感も見事。クックに続き追いかけ決定!

  • stobe1904

    【軽めのハードボイルドタッチのミステリー】 62年に書かれたとは感じさせないのは翻訳が新しいからだろうか?外界から隔絶された新興宗教(塔)の施設にふとしたことから宿泊することになったギャンブラーであり、かつ私立探偵クインが修道女に頼まれた人探しを開始するところからストーリーが動き出す。最後に大きなひねりがあるのは知った上で読み進めたせいか、それほど大きなサプライズではなかった、ちょっと拍子抜け感あり。★★★☆☆

  • つねじろう

    しなくて良いと言われるとしてしまい且つ必要以上にお喋りだと言う主人公が出て来るとそれは推理小説と言うよりハードボイルドの領域。よって探偵は推理するよりもいろんな所に首を突っ込んで聞いて回る。そんな中で綻びや繋がりが少しずつ見えて来る造り込みは無駄のようで無駄でない。丁寧でミスリードや伏線も嫌味なく上手に織り込まれる。流石熟練プロの技。帯にネタバラシ的なコピーをくっ付ける理由はハードボイルドより推理小説の方が売れるから?そんな野暮で姑息な手段も全く問題にしない位の一級品であります。ねねみるさん面白かったよ。

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