九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション 竹書房文庫

マルカ・オールダー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801931985
ISBN 10 : 4801931987
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
564p;15

内容詳細

西暦2033年。南海地震に襲われた日本を中国が侵略し、東京の西側を掌握。東側はアメリカの管理下に置かれ、緩衝地帯にはASEANが駐留。東京は、もはや日本ではない―。国内では中国への反発が強まり、反中国の急先鋒である大臣が支持を集める。アメリカ大使館の連絡将校は日本の意図を探ろうと、平和維持軍のエマ・ヒガシ中尉を警視庁に送り込む。突然、経験のないアメリカ人と組まされることになり困惑する是枝都刑事だったが、エマを連れ神田駅殺人事件の捜査を開始する。特殊刺青片腕遺棄事件、中国要人子女誘拐事件、人体改造者鉤爪暴走事件…捜査を続けるうちに相棒として絆が芽生えはじめたふたりの前に、ヤクザ、そしてアメリカと中国の思惑が立ちはだかる。分割統治される東京を舞台にしながら日本の現在と未来を巧みに描き出す、連作科幻推理小説。

【著者紹介】
マルカ・オールダー : 短篇“Tear Tracks”でデビュー。2016年に発表してInfomocracyは各誌でその年のベストブックに選ばれた。パリ政治学院では博士論文を執筆し、ハリケーン・カトリーナと2011年の日本の津波を事例に、マルチレベルのガバナンスと災害対応の力学を探求している

フラン・ワイルド : 2016年に発表した初の長篇Updraftでアンドレ・ノートン賞を受賞、ネピュラ賞にもノミネートされた。デビュー作に連なる三部作のほか、多数の短篇を発表。詩、情報アーキテクチャとインタラクションデザインの博士号を取得

ジャクリーン・コヤナギ : デビュー長篇Ascensioが二〇一三年度のジェイムズ・ティプトリーJr.賞候補作となる

カーティス・C.チェン : 元シリコンバレーのソフトウェアエンジニア。初の長篇Waypoint Kangarooがローカス賞の候補になり、続篇も刊行。各誌に短篇を発表している

吉本かな : 翻訳家。同志社大学文学部卒業。別名義で自己啓発本やミステリー小説などの訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シキモリ さん

    西側が中国に侵略され、東側がアメリカの管理下に置かれた東京を舞台に、日本の警察官と米軍人の女性バディが事件に挑む連作形式の近未来SF警察小説。三国間の政治的バランスや電脳ガジェット<スリーヴ>など、設定そのものは魅力的なのに、如何せん肝心のストーリーラインが弱過ぎる。謎解きのカタルシスは全くなく、犯行理由もあまりにワンパターン。物語やキャラクターが設定に負けてしまったら流石に本末転倒だろう。次巻は外交政策メインになりそうで尚更期待薄。同社刊「ヨーロッパ・イン・オータム」が面白かっただけに期待し過ぎたかも。

  • 緋莢 さん

    南海地震の混乱に乗じた中国が日本を侵略。東京の西側は 中国に掌握され、東側はアメリカの管轄下に置かれ、緩衝地帯にはASEANが駐留している西暦2033年。警視庁の刑事・是枝都は、上司から平和維持軍のエマ・ヒガシ中尉と コンビを組むように命じられて…10話を4人の作家が執筆という異例の作品。海外ドラマのノベライズと言われた方がしっくりくるかも(続く

  • もち さん

    「われわれは戦争中に学んだんだ。言葉では弾丸を止められないと」◆中国とアメリカに分割統治された東京。警部補の都は、様々な思惑により米軍の女性中尉とペアを組まされることに。最新技術と国家の軋轢が折り重なる都市で、歪なバディの捜査が始まる。■四人の執筆陣が共通の人物・舞台設定で書き上げた連作SFミステリ。スタイリッシュな描写とテンポのよい解決は、良質な海外ドラマのよう。特殊技術が刻まれた片腕遺棄、停電時の連続殺人鬼。エッジの効いた謎に挑め。

  • 本の蟲 さん

    ぶつ切りエンドなのでナンバリングしろよと文句も言いたいが、続きも読む気になるくらいには面白かった。南海大地震の混乱に乗じて中国が日本に侵攻。九州と東京の西半分を占拠。東側は米軍の管轄下となり、分断された東京を舞台にした近未来SF。ドローン障壁や人体改造等SFガジェット多数。警視庁の女性刑事と、警察に出向してきた米国平和維持軍の女性が、共に東京で起こる事件を追うバディもの。この手の組み合わせは軍人が猪突猛進、警察はブレーキ役が多いが、本作では慣れない女性兵士がおっかなびっくり捜査に参加していく様子が新鮮(続

  • かながわ さん

    いろいろとキメラな物語。単体事件というより全体で魅せる改変された東京、あんまりなタイミングで終わるのはシーズン1だからみたい。相変わらず百合要素に燃えない私。

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マルカ・オールダー

短篇“Tear Tracks”でデビュー。2016年に発表してInfomocracyは各誌でその年のベストブックに選ばれた。パリ政治学院では博士論文を執筆し、ハリケーン・カトリーナと2011年の日本の津波を事例に、マルチレベルのガバナンスと災害対応の力学を探求している

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