マリオ・バルガス・リョサ

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嘘から出たまこと

マリオ・バルガス・リョサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784773810028
ISBN 10 : 4773810025
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
追加情報
:
20cm,390p

内容詳細

今と違う自分になりたい。小説の起源はそこにこそある。嘘をつき、正体を隠し、仮面をかぶる。だからこそ面白い小説の魅力を、名うての小説読みが、35の作品を取り上げて縦横無尽に論じる。

【著者紹介】
マリオ・バルガス・ジョサ : 1936年ペルーのアレキパ生まれ。サン・マルコス大学在学中から作家を志し、1958年にマドリッド、1960年パリへと居を移して創作に励む。1962年『都会と犬ども』によりビブリオテカ・ブレベ賞を受賞、さらに1966年発表の『緑の家』によって、フアン・カルロス・オネッティら有力作家を抑えてロムロ・ガジェゴス賞を受賞、以降「ラテンアメリカ文学のブーム」の花形的存在となる。1969年に大作『ラ・カテドラルでの対話』を発表した後、1970年代には創作のかたわら文学評論も手がけ、ガルシア・マルケス論やフロベール論を著した

寺尾隆吉 : 1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    古書店で発掘した。書店ではとっくにお蔵入り。出会えない本。 「面白い小説の魅力を、名うての小説読みが縦横無尽に論じる」という本で、書評集であり、同時に文学論。川端康成(『眠れる美女』)も含め、35作品を扱っている(ちなみに、ガルシアマルケスも川端の同作品に垂涎である!)。

  • 三柴ゆよし さん

    浅薄のそしりを恐れずにジャンル分けすれば、一種の書評集なのだが、20世紀に書かれた文学作品に限定されてはいるものの、取り上げられた作品は多岐にわたり、書評が書かれた時期にもバラつきがある。にもかかわらず、本書が統一感のある書物としての印象を読者に与えるのは、巻頭と巻末に付せられたエッセイの効果であり、これによって、ひとりの作家であり読書人であるリョサの立ち位置がある程度明確になる。リョサの考える「優れた文学の条件」とはなにか。多くの傑作をものしているリョサだけあって、他人様の作品にはやはり手厳しい。(続)

  • 秋良 さん

    「楽園への道」で苦しめられたバルガス・ジョサのおススメ作品たち。書評はさることながら、とにかく冒頭と最後のエッセイが良い。「文学とは」「なぜ本を読むのか」についての力強く説得力溢れる言葉が、本読みたちの気持ちをとても的確に表してくれている。「小説の根底には、いつも悪あがきが煮えたぎり、欲求不満が脈を打つ」。かっけぇ。

  • きりぱい さん

    けなしているのか誉めているのか、例えば『エデンの東』など、欠陥が目立ってひどいけれど、熱狂的に貪り読むことができると、「しばしば駄作の方が傑作よりも楽しい」実例にされたり、作品によって振れは感じるけれど、リョサ独自の教えられるところのある賛辞が面白い。ディネーセン「猿」の、んなバカな!と思った最後は手法と知って驚きだし、グリーンの小説に欠けるものは何か、へミングウェイの何が古いか、『異邦人』のムルソーにみる憂慮すべき新時代の人間像など、35作品の論考。川端康成が入っているのはうれしい。序文と後記もいい。

  • 抹茶モナカ さん

    20世紀に生まれた世界文学の中から35作品を取り上げた書評集。有名な作品から、ちょっと文学を知らないとわからない作品まで、幅広く語る。この書評集を理解するのも大変なのに、取り上げられた作品が読みたくなる。フロベールとボルヘスは、リョサの憧れの存在なんだろうなぁ。

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