CD

TANDEM

matsumonica

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TTOC0063
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

たった一本のハーモニカ、その生音のみで綴る世界的にも類を見ない無伴奏ソロアルバム

ジャズやブラジル音楽を中心に長年活動するハーモニカ奏者『マツモニカ』が T-TOC STUDIO の音響空間に包まれ、たった一本のハーモニカ、その生音のみで綴る世界的にも類を見ない無伴奏ソロアルバム。

ハーモニカと一言で言っても、教育用、ブルースハープ、複音ハーモニカ等、様々なタイプがあるが、本作の主役はクロマチックハーモニカ(Chromatic Harmonica)と呼ばれるもの。その特徴は 15〜20cm 程の小さなボディーの中に、まるでピアノの如く金属リード(発音体)が半音ずつ、低音から高音へ整然と配され、それら各音をスライドバー操作で吹き分けることにより西洋音楽で使用される全ての調性の演奏が可能なこと。このスライド式クロマチックハーモニカは誕生からまだ110年程しか経過していない歴史の浅い楽器であり、発売当初は楽器以下の “おもちゃ” 扱いでしか無かったのだが、その後クラシックやジャズの分野で幾多の演奏家が現れ、苦闘の末、“おもちゃ” を立派な “楽器” のレベルにまで引き上げた。

そんな先人達の知恵に学び、ジャズやブラジル音楽を中心に長年活動を続けて来た『マツモニカ』の最新作は、たった一本のハーモニカ(3 オクターブモデル)のみを使った無伴奏でオーバーダビング(重ね録音)も無い生音による完全独奏アルバム。サックスやトランペットの様に単音で奏され、和音楽器の伴奏を必要とし、更には管楽器とは比べ物にならない程音量も小さいクロマチックハーモニカの独奏は、哀愁たっぷりのメロディーは吹けても、それ以上の多彩な音楽表現は非常に困難である。一方、ハーモニカという楽器は(非常に限定的ではあるが)和音、重音、オクターブも出せると言う他の吹奏楽器には考えられない利点も併せ持つ。本作はそんなクロマチックハーモニカの特質をフルに活かしつつ、独奏と言う厳しい制約の中、マツモニカ自身が培って来たハーモニカの暖かい音色と独自の音楽性で一体何が出来るのかを自問自答した結果であり、同時にジャズ、ブラジル、北欧、モンゴル、日本、古のワルツなど様々なスタイルを用いてマツモニカらしい音楽を無条件に楽しんで貰うことを意図したアルバムでもある。また、このマツモニカの無謀とも言える挑戦を後押ししたプロデューサー兼エンジニアの金野貴明氏と T-TOC STUDIO 特有の自然な音響空間のサウンドそのものが本アルバムの要の一つであり、世界的にも先例の無い全く新しい作品を産み出す原動力となったことも付け加えて置きたい。

アルバムのタイトル『TANDEM』は、本来、2 頭の馬を縦に繋いだ馬車のことで、後に “二人乗り” の意味に転じた言葉。マツモニカとその相棒である一本のクロマチックハーモニカ。これは、そんな二人が旅先でしたためた一枚の絵葉書である。

・マツモニカ (ハーモニカ)

(メーカー・インフォメーションより)

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