交響曲第６番、『時と大鴉』、『オークニーの結婚式と日の出』　マクスウェル・デイヴィス＆ロイヤル・フィル

マクスウェル・デイヴィス：交響曲第６番、『時と大鴉』

1996年前半に作曲された『交響曲第６番』は演奏時間に50分近くを要する大作です。国連発足50周年の記念として委嘱された作品で、３つの楽章からなる神秘的な音楽です。第１楽章はゆったりとした序奏で始まりますが、そのうち何やら騒がしくなり諧謔的なメロディが交錯し、静と動が捻じれながら進行していきます。第２楽章も基本的にアダージョですが、動的なイメージの強い音楽です。そして第３楽章ではマクスウェル・デイヴィスの特徴とも言える「反発する世界観」が炸裂。曲全体として遅いテンポを取りながらも、時に爆発する音が聴き手にカタルシスをもたらすのです。
　スコットランドの画家ジョン・ベラミーの絵画からインスピレーションを得た『時と大鴉』、バグパイプの素朴な音色と鄙びたメロディが独特の雰囲気を醸し出す『オークニーの〜』（ボストン・ポップス・オーケストラのために作曲）の全３曲。

【収録情報】
マクスウェル・デイヴィス：
1.　交響曲第6番（1996）
2.　時と大鴉（1995）
3.　オークニーの結婚式と日の出（1984）

　ジョージ・マキルファム（バグ・パイプ：3）
　ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
　ピーター・マクスウェル・デイヴィス（指揮）

　録音時期：1991年12月16日（3）、1996年8月7-8日（1,2）
　録音場所：ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ（3）、オール・セインツ教会（1,2）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　音源：Collins Classics