マイケル・モーパーゴ

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ヒナゲシの野原で 戦火をくぐりぬけたある家族の物語 児童図書館・絵本の部屋

マイケル・モーパーゴ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566080744
ISBN 10 : 4566080749
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
76p;26

内容詳細

フランダースの野にヒナゲシの花がゆれる、何列も何列もならぶ十字架の間に…のどかなベルギーのフランダースの野では、かつてはげしい戦争がありました。今や不発弾や、兵士たちの持ち物がたくさん見つかるといいます。そのヒナゲシ野原の近くに住むマルテンスの一家には、大切な宝物がありました。それは、一枚の紙に書かれた詩の習作。フランダースでの戦いをうたい、戦後、世界じゅうで読まれるようになった詩です。一家にまつわる思い出をたどりながら、戦争と人びとのかかわりをえがく奇跡のような物語。巻末では、なぜ、ヒナゲシの花が、戦没者追悼の役割をになうようになったかが語られています。

【著者紹介】
マイケル・モーパーゴ : 1943年生まれ。小学校教師を経て執筆活動に入る。イギリスを代表する児童文学作家のひとり

マイケル・フォアマン : 1938年生まれ。イギリスの絵本作家、イラストレーター

佐藤見果夢 : 1951年生まれ。公立図書館勤務を経て、児童文学・絵本の翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナーキー靴下 さん

    11月のイギリスの記念日Remembrance Day、赤いヒナゲシにまつわる物語。あとがきでは元英国退役軍人会司祭のナイジェル・マカロック師が、ヒナゲシの日について経緯と意味を詳しく説明してくれている。「戦火をくぐりぬけたある家族の物語」が実話なのか否か、はわからなかったが、同時代を生きたイギリスの人達、無数の家族にとって、同様の物語があった、ということなのかもしれない。赤いヒナゲシに託す想いをそのまま形にしたような物語は、皆が共に想像し祈りがいつまでも続くように、そんな願いが込められているようだ。

  • モモ さん

    『俺たちは死者。ほんの数日前まで、生きて、夜明けを感じ、夕焼けを目にし、人を愛し、人に愛されていた。だが今、俺たちは横たわる このフランダースの野に。』第一次世界大戦時、激戦地フランダースで、戦死した兵士の墓標と、あたりに咲く赤いヒナゲシの花を見ながらジョン・マクレーが書き残したそうだ。戦地で心のままに書いた詩が、多くの人の心に残り、戦死者追悼のシンボルとしてヒナゲシを身につけるきっかけとなった。ある家族の物語と、ジョン・マクレーの詩とその後のヒナゲシの花の活動のことが描かれている。読んでもらいたい一冊。

  • とよぽん さん

    モーパーゴの最新作(ほぼ1年前に刊行)、知らずにいた。読友さんたちの感想を読んで、即、図書館に予約。赤いヒナゲシの花にそんな由来があったことに驚いた。そして、戦没者のみならずその遺族の苦しみや悲しみに寄り添い、赤いヒナゲシの造花を作り、供え、募金を集める活動がアメリカやフランスの女性が働きかけたことによって、現在に至っている。壮大な平和への祈りを読ませてもらった。フランダースの方面に、いつか行く機会があれば訪ねてみたい。

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    ベルギーのイーベル地方を舞台にした壮大な物語です。 広大な野原に咲き乱れるヒナゲシの群生は、第一世界大戦、第二次世界大戦の戦場ともなった場所で戦死した、おびただしい数の戦没者の象徴となりました。 「フランダースの野に」という、ジョン・マクレーの詩は初めて知りましたが、ヒナゲシとマクレーの詩を、重要な舞台装置にして、4世代に渡る人間物語です。 モーバーゴの語る物語は、詩情と抒情に満ち溢れていて、しかも現実感があります。 つい、実話を基にしていると勘違いするほど、事前調査が深堀されています。

  • みさどん さん

    日本で花に意味があるのは母の日のカーネーション。赤は募金の羽。ヨーロッパで、赤いヒナゲシが戦死者を弔う意味で作られていたことは知らなかった。たくさんの戦死者が眠る墓や草原が悲しい。第一次世界大戦のあとでさえ、その後悔や苦しみが人々を平和に目覚めさせなかったことが、人間の愚かなところ。何代も語り続けられる祖先と戦争の話は響く。日本は目の前で戦禍がなかったので遠い戦場を思うしかなかったのだよね。本当に戦争は不幸しか生まない。

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