マイケル・オンダーチェ

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ライオンの皮をまとって

マイケル・オンダーチェ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784891765774
ISBN 10 : 4891765771
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,336p

内容詳細

映画「イングリッシュ・ペイシェント」原作の前編にあたる本。橋から落ちる尼僧、受けとめる命知らずの男。失踪した大金持ち、後を追うラジオ女優…。1930年代カナダ、トロントの移民たちの官能と労働の物語。

【著者紹介】
マイケル・オンダーチェ : 1943年、スリランカに生まれる。十一歳でイギリスに渡り、十九歳の時、カナダのモントリオールに移住。トロント大学に学ぶ

福間健二 : 1949年、新潟県に生まれる。詩人。首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きゃれら さん

    「イギリス人の患者」に出てくる主要人物の前日譚ということで手に取ったが、びっくりする読みにくさ。解説に「一般読者に受け入れられる前の」とあり、なるほどでした。詩の言葉が詩の文体のまま使われ、物語的なつながりを無視して進んでいくので、一文一文確かめながらしか進めない。ものすごく粘り強く投げださずに読めたのは偉かったと自分をほめる。カナダという国、トロントという都市、あるいはそもそも文明が、巨大工事の犠牲となった多くの人々の屍の上に成立していることを、犠牲にされた「よそ者」の視点で描く叙事詩といえる。

  • ぱせり さん

    始まりは少年時代。美しい、あまりに厳しい暮らしなのだけれど、牧歌的で明るい輝きがあるあの日々。それが物語の波の間に間に見え隠れする。見失いそうになるその日々が鮮明によみがえってくる。人は旅を続けなければならない。その途上でだれかかけがえのない人の人生の礎になったりもするのだろう。

  • saeta さん

    起承転結を重視する読み手には、やや読みづらい作品かもしれないが、唐突に始まるエピソードが後に思いも寄らない場所で繋がったり、続きはこれ以上無いのかとヤキモキする幻想的に語られる話があったり。オンダーチェは本当に期待を裏切らない作家だと思う。次の「イングリッシュ・ペイシェント」の主役であるハナの少女期も出て来たり、そちらを読まれた方はこちらも是非。

  • 与太 さん

    面白いのに、わからない。わからないのに、面白い。 そも、どんな話に至るのかまったく不明なままで読み始めて、だんだんと掴めていくようで、やっぱりいつまでも不明なままなのに、読み進めずにはいられない、この感覚がたのしい。

  • ねむいよたか さん

    ある北米大陸の造られてゆく都市の記憶、そして労働者、資本家、移民たちの記憶、コラージュされ各編が濃密に絡み合うストーリーと文章。圧倒的だった。ただ美しい文章で書かれた小説という訳ではない。 この物語は、訳者があとがきで述べているように、一つひとつの文章がどこか普通ではない。'何か他のものに移り変わりゆくその瞬間を捉えた'文体と言えばよいのか… 本書がオンダーチェが詩から小説へと徐々に移行してゆくまさにその時に書かれた小説というのも頷ける。 最新作の「名もなきテーブルの人々」を読んだ後の本書は衝撃的だった。

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マイケル・オンダーチェ

1943年セイロン(現在のスリランカ)、コロンボ生まれ。トロント大学で学士号を、クイーンズ大学で修士号を取得。70年『ビリー・ザ・キッド全仕事』が高い評価を受け、カナダ総督文学賞を受賞。小説では、92年『イギリス人の患者』がカナダ総督文学賞とブッカー賞を、2000年『アニルの亡霊』がカナダ総督文学賞

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