デカメロン 上 河出文庫

ボッカッチョ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464374
ISBN 10 : 4309464378
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
560p;15

内容詳細

ペストが蔓延する十四世紀フィレンツェ。郊外に逃れた男女十人が面白おかしい話で迫りくる死の影を追い払おうと、十日の間語りあう百の物語。不滅の大古典の全訳決定版、第一弾。

【著者紹介】
ジョヴァンニ・ボッカッチョ : 1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ルネサンス期を代表する作家、人文学者。代表作に、物語文学の最高傑作といわれる『デカメロン』。晩年には若い頃より心酔していたダンテの『神曲』講義も行なう。1373年没

平川祐弘 : 1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授(比較文学比較文化)。『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞受賞、『ラフカディオ・ハーン』で和辻哲郎文化賞受賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞・日本翻訳出版文化賞受賞。紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    歴史の教科書にも、当たり前に出てくる、重要な『歴史書』であり、死の病『ペスト』を題にしているんだけど…実はかなりエロい。ペストの脅威から逃げて、享楽に至るとか、坊さんが、若いコに熱をあげるとか…。ペストで世界が終わると、フィレンツェ市民が追い込まれる中、ズバズバとそんな場面を切り込んでくる。まあ、『歴史書』の中のこんな切り方も、あるあるで好きだし、この頃は、『文学』からも『娯楽』を得る時代だから、アリかな。

  • ベイス さん

    ペスト禍を逃れた7人の淑女と3人の紳士が、フィレンツェ郊外の別荘で、1日1話語り合う。上巻は第3日まで。舞台は地中海世界を越え、ユダヤ教徒やイスラム教徒も登場、実に多様な世界が展開される。妻を寝取られた国王や、懺悔した娘と姦通する僧など、優雅な語り口をまといつつ人間の本性がむき出しに。中でも第三日第十話は驚愕。そそり立つ悪魔を取り払えるのは娘の中のインフェルノだと押し込み、「神様への一番のご奉仕は悪魔をインフェルノへ送り込むこと」との格言を生む。厳格なキリスト教的価値観への、人間側からの宣戦布告か。

  • ワッピー さん

    共楽Story Club課題本。おそらく再読。理性と抑制もありながら、欲望にも忠実である人間という存在をごく自然に肯定するルネサンスの息吹を感じます。初日はパンデミックによる社会秩序崩壊を感じさせるインチキ聖者や教会批判ネタが多めで、2日目からは不運による凋落とリベンジ、3日目は知恵を使って欲しいものを獲得した話。現代のポリコレに抵触する話が多々あるも、あけすけな男女の話でも語り口のおかげで下品に堕すこともありません。映画「キャンディ」の源流ともいうべき「悪魔とインフェルノの話」は昔からお気に入りです。

  • kazi さん

    コロナが猖獗を極める今だからこそトライしてみました。歴史の教科書にも登場する古典中の古典。ペストから疎開のためにフィレンツェ郊外に引きこもった男女10人が退屈しのぎの話を披露しあう。10人×10話の100物語。噂には聞いていたが読んで衝撃。14世紀の文学なのにほとんど男女の営みの話ばっかりやないかい!しかも結構直接的な描写が多くてズバズバそのまま言ってる部分も多い。エロ話ばっかりなのだがそれで卑猥か?というとそうでもない。男でも女でも性を追求することを肯定的に書いており、無邪気かつさわやかだと感じた。

  • コジ さん

    イタリアの名作古典。なのにここ読書メーターでは意外に登録数が少ない。なぜか?ボリュームがあるのが原因か、それとも艶笑で道徳的にちょっとな話が多いからなのか?たしかに10人の男女が10日間1日1話ずつ語れば合計100話。多いといえば多いが、1話ずつ区切りをつけて読んでいけば問題なし。上巻を読んだ限りでは殆ど艶笑な話だが、決して下品な作りではない。面白く為になりながらも、ちょっと艶な話の数々。もっと多くの人が登録しても良い気がすると思いつつ中巻へ。

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ボッカッチョ

1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ダンテ、ペトラルカと並び、ルネサンス期を代表する文学者。1327年頃から父親が経営を任されていたバルディ銀行ナーポリ支店で見習いを始めるが、実業より文学に情熱を燃やす。ナーポリ宮廷に出入りする機会も多く、宮廷に集う知識人や学者と親しくなって古代の古典文学を学ぶ

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