ペーター・ヴォールレーベン

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後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか? ハヤカワ・ノンフィクション文庫

ペーター・ヴォールレーベン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150505769
ISBN 10 : 4150505764
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;16

内容詳細

叱られるとバツが悪そうな顔をするイヌ、餌がある振りをしてメンドリをおびき寄せるオンドリ、名前が呼ばれるまで礼儀正しく待つブタ、羞じらうウマ…。動物たちの感情や知性は私たちの想像以上に奥深い。森林の管理をしながら動物と交流してきた著者が、豊富な体験と科学的知見をもとに彼らの多彩な内面を温かく綴るエッセイ。世界的ベストセラー『樹木たちの知られざる生活』の続篇。

目次 : 倒れるほどの母の愛(リス)/ 本能―感情より価値が低いの?(ブルドッグ、カラス)/ 人間への愛について(ニワトリ、イルカ、トナカイ)/ 頭のなかに灯るあかり(金魚、ハエ、粘菌)/ トンマなブタヤロウ/ 感謝(イヌ)/ 嘘いつわり(ニワトリ、シジュウカラ、カササギ、キツネ)/ どろぼうだ、つかまえて!(リス、カケス、イノシシ)/ 勇気を出して!(シカ、ノハラツグミ)/ 白か黒か(スズメバチ、オオヤマネコ、マダニ)〔ほか〕

【著者紹介】
ペーター・ヴォールレーベン : 1964年、ドイツのボンに生まれる。子どもの頃から自然に興味を持ち、大学で林業を専攻する。卒業後、20年以上ラインラント=プファルツ州営林署で森林官として働いたのち、フリーランスで森林の管理をはじめる。2015年に出版した『樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)はドイツで100万部を超えるベストセラーとなった。2016年、さまざまな活動を通じて、人々に森林と樹木のすばらしさに気づいてもらうため、「森林アカデミー」を設立した。同年発表の『後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ―動物たちは何を考えているのか?』はドイツで27万部を突破した

本田雅也 : 1964年東京都生。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。ドイツ近現代文学、児童文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 活字の旅遊人 さん

    うちのセキセイインコもいろんなことが分かっていて、声を使い分けているな、と感じる。本書は、動物たちにも心の動きがあります! ということを具体例を引きつつ教え諭してくれる。大変心が温まる。特に人間の食用として生を受けていたり、どうみても害のあるものとみなされている生き物に対する敬意が感じられて嬉しい。そう、僕らはそれらを利用させていただいているのだ。そのこと自体はむしろ受け入れるしかないのである。ローレンツ『ソロモンの指輪』よりは介入的な実験が少ないので安心感があるが、その分ややインパクトに欠けてしまう。

  • たまきら さん

    「樹木たち…」が面白かったので他の著作も手に取ってみました。樹木の方が自分が知らないことなのですごく面白かったけれど、こちらは逆に自分が結構知っていることなので共感しながら読みました。ニホンミツバチを飼っているので、ミツバチの描写にはニヤッとしたり「いやいや、そんなことしないでしょ」な~んて思ったり。ヤギとイヌの話は実感がこもっていてにやり。

  • shikashika555 さん

    人と野生動物の関係は、生き延びるためにどちらかがどちらかを捕食する関係、もしくは適度に距離を置いた関係を保たねばならないのだが、それでもたまに奇跡のような「友好的?」な関係を感じる時がある。 ドイツの森林管理官による、人間寄り感情を見せる動物たちの観察記。 こういうのを読むととてもファンタジックで心が暖まる。 私もカラスとコミュニケーションをとってみたいものだなぁ。

  • niisun さん

    「動物たちは何を考えているのか?」の副題通り、動物の生態や行動から、著者が、既存の一部研究成果も踏まえつつ、動物の心理を想像していく内容です。ドイツの営林署の森林官を20年以上勤めただけあって、自ら体感、実感した経験から想像する動物の気持ちには説得力のあるものも多かったです。一方で、様々な動物と家族として暮らしている愛情と贔屓目から、妄想や希望的観測も結構みられます。大学で造園を学んど私は植物への興味の方があるので、今度は、著者の世界的ベストセラーの『樹木たちの知られざる生活』を読んでみようと思います。

  • 蝸牛 さん

    猛禽類から家畜、リス、イヌに至るまで作者の暮らしに基づいて細やかに分析した一冊で非常に面白かった。全編を通して母と子の繋がりの強さに感動するし(残酷さに泣かされるし)、動物たちが狡い行動を見せる原因は平たく言えば雄雌の性差衝動よって起こると知るや我々人間にも当てはまるようで決まりが悪い。ちょうど今はクリスマス・・・300頭も結集するトナカイの章、蜜蜂のオスバチが辿る結末、子ヤギの養育の章を話しの種にするつもりです。

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ペーター・ヴォールレーベン

1964年、ドイツのボンに生まれる。大学で林業を学び、20年以上、森林管理官として働いた経験をもつ。現在は、自ら設立した森林学校で、イベントや林業従事者向けのコンサルティングを行なうほか、世界各地で天然林の再生を促す活動を展開している

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