ベン・マッキンタイアー

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ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

ベン・マッキンタイアー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120042997
ISBN 10 : 4120042995
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,469p

内容詳細

チャーチルの謀略チームの計略どおり、「実在しなかった男」の運んだ偽情報がヒトラーを惑わせ、やがて大戦の趨勢を変えてゆく…。最も奇想天外ながら、最も成功した欺瞞作戦の全貌が明らかに。

【著者紹介】
ベン・マッキンタイアー : イギリスの新聞タイムズのコラムニスト、副主筆。長年、同紙の海外特派員としてニューヨーク、パリ、ワシントンに駐在。これまでに7冊の著書があり、中でも第2次世界大戦時の二重スパイ、エディー・チャップマンを描いた『ナチが愛した二重スパイ』(高儀進訳、白水社、2009年)は、コスタ伝記賞(2007年度)とギャラクシー英国書籍賞伝記部門賞(2008年度)にノミネートされた。家族は妻と子供3人。ロンドン在住

小林朋則 : 翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ さん

    1943年、英国情報部が練り上げた作戦は走り出した。ネット無き時代のWW2.ヒトラーが寸時もおかず張り詰めた神経で戦略を探る中 宙に浮いたような死体が語って行く。事実は小説より奇なりを地で言ったような感じで読了。筆者はタイムズの副主筆、そのペンの巧みさが定評あるのはつと知られている。ボリュームあるし、ノンフィクションであるから恐ろしく長編の記事を読んでいるようで、中盤は飛ばし読み。だが暗躍するスパイはいずれ劣らぬ有能揃い・・情報を易く流さず、或る程度の困難の上流れていくように図って行く動きに舌を巻く。

  • スー さん

    128シチリア島上陸作戦を前にしてドイツ軍にギリシャが本命でシチリア島は陽動と信じ込ませるミンスミート作戦を立案これが第二次世界大戦で最も成功した欺瞞作戦だった!心躍る話でしたが死体の選考などで最初はなかなか読み進まず大苦戦。話が進み死体を海にどう流すか?スペインのどこへ?誰の目に入るようにするか?本物に見せる為の手紙や存在しない英軍少佐を作り少佐を現実味のある人物に肉付する作業はとても面白くのめり込みました。そして無事にスペインに遺体が流れつくが英軍とドイツにとって1番避けたかったスペイン海軍にわたって

  • ぐうぐう さん

    事実は小説より奇なりとは、本書のためにある言葉かもしれない。第二次大戦中、連合軍のシチリア上陸をドイツに悟られないため、英国は病死した一般市民の死体に偽情報を記した極秘文書を携え、さらに家族や恋人からの手紙、領収書まで忍び込ませ、あたかも実在している少佐を作り上げ、任務中に飛行機事故に遭ったかのように、その死体をスペインの海岸に漂着させる。ドイツに策略だと見破られないよう、徹底的に架空の少佐にリアリティをもたらされていく過程で、この作戦の実行者達が、架空の人物に愛着を感じ始める感覚がおもしろい。(つづく)

  • DEE さん

    ヨーロッパを掌握していたドイツの牙城に風穴を開けるため、連合軍はどうしてもシチリアを獲りたい。しかしそれはドイツも十分過ぎるほど理解している。膠着状態を打開するため、死体に偽の機密文書を持たせて偽情報をドイツに信じ込ませるというミンスミート作戦が決行される。適当な死体が見つからなければ、漂着できなければ、スペイン人が見落とせば、霧が晴れていれば、ヒトラーがもっと疑り深ければ。いくつものもしもをクリアして成功するまでの実話。「嘘は大きく、秘密は小さく」まさにこの言葉通り。

  • ケニオミ さん

    アフリカを制圧した連合軍は、次の上陸目標がシチリア島でないとナチスに思わせるために欺瞞作戦をしかけた。本書はその作戦の全貌です。作戦は成功し、ナチスの崩壊を早めることになるのだが、それより、作戦で使われた死体の生前の人生と死後捏造された人生の乖離が興味深かった。赤貧で、天涯孤独のその男性は服毒自殺して果てるのだが、死後の捏造された人生では、彼が持てなかったもの(親身になってくれる家族、お金、友人、恋人)が与えられた。それは生前の人生が悲惨すぎたために、その悲惨さを軽減しようとする神の計らいのようだった。

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ベン・マッキンタイアー

イギリスの新聞タイムズでコラムニスト・副主筆を務め、同紙のニューヨーク、パリ、ワシントン特派員の経験も持つ。諜報戦を扱った著作に定評がある

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