バーンスタイン&フランス国立管による
ベルリオーズ、ルーセル、サン=サーンスのフランス・プログラム
バーンスタイン生誕100年企画。バーンスタインがフランス国立管弦楽団と共に、1976年にシャンゼリゼ劇場で行ったベルリオーズの『幻想交響曲』と、1981年に披露したルーセル、サン=サーンス、トマというフランス・プログラムの映像。バーンスタインはニューヨーク・フィルの音楽監督を辞任すると同時に、録音に関してもCBSソニーからDGに移籍して、1970年代に本格的にヨーロッパへ進出を果たしています。フランス国立管弦楽団とは、旧EMIとDGでフランス・プログラムを録音しています。この映像はその同時期に取り組んだコンサートの映像です。
バーンスタインは『幻想交響曲』を2度ニューヨーク・フィルと(63年/68年)そしてフランス国立管とはこのライヴと同時期にセッション録音を行っています。ニューヨーク・フィルとの若い才気溢れる演奏とは異なり、風貌もバーンスタインとしては珍しく髭を蓄えた姿で登場、さらにハンフリー・バートンの抜群のカメラワーク、楽曲を熟知したフランス国立管とバーンスタインの個性が相乗効果を生んだ色彩豊かな演奏となっています。
続くは、ルーセルがボストン交響楽団の創立50周年を記念して委嘱された交響曲第3番。『幻想』と同じくニューヨーク・フィルとの録音もある同曲(1961年)。躍動感溢れるリズムと極彩色の音楽、バーンスタインの鮮やかな指揮ぶりは、映像でこそ楽しめると言えるでしょう。サン=サーンスの交響詩『オンファールの糸車』は、2台ピアノ版が先に作曲され、後に管弦楽版、ピアノ独奏版も作曲者自身によって書かれています。ギリシア神話の英雄ヘラクレスの物語を題材とし、糸車を暗示する描写が印象的な作品。最後には、フランス・ロマン派の作曲家トマ。彼は有名な『ミニヨン』のほか多くのオペラを残しています。このオペラ『レーモン』の序曲は、アメリカン・ポップス「ハッシャバイ」にも流用された盛り上がる楽曲です。
フランスの作品特有の色彩感とバーンスタインらしいダイナミックで閃きのある演奏を映像ならではの迫力で楽しむことができます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ベルリオーズ:幻想交響曲
2. ルーセル:交響曲第3番ト短調 Op.42
3. サン=サーンス:交響詩『オンファールの糸車』
4. トマ:『レーモン』序曲
フランス国立管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
収録時期:1976年11月(1)、1981年11月(2-4)
収録場所:パリ、シャンゼリゼ劇場(ライヴ)
映像監督:ハンフリー・バートン&イヴ=アンドレ・ユベール(1)、ディルク・サンダース(2-4)
収録時間:108分
画面:カラー、4:3(new digital remastered)
音声:PCMステレオ
NTSC
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