英雄伝 1 西洋古典叢書

プルタルコス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784876981670
ISBN 10 : 4876981671
フォーマット
発行年月
2007年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,453p

内容詳細

紀元50年頃ギリシア本土に生まれたプラトン学者が、古代を追慕しつつ著した機知と教訓に満ちた伝記集。西欧で長く読み継がれた本書は、ギリシア・ローマの著名な政治家たちの性格、生きざまを見事に活写する。

【著者紹介】
柳沼重剛 : 筑波大学名誉教授。1926年東京都生まれ。1949年京都大学文学部卒業。筑波大学・大妻女子大学教授を経て1999年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 春ドーナツ さん

    古代ローマに「ルペカリア(狼)」という祭りがあった。「まず山羊を殺す。次に身分の高い家の若者を二人、そこへ連れてきて、山羊の血のついた剣で二人の額に触れ、別の者は、牛乳に浸した羊の毛をもってきて、直ちにその血をふき取る。ふき取られたら、若者は笑わなければならない。それから褌一丁の裸で走り回り、山羊の革を裂いた紐で、出会う人を打つ」プルタルコスは「なぜそうするのか突き止めにくい」と感想を残している。儀式とはアプリオリなイデアの表象なのかも知れない。「ローマの諸問題」でも考証を重ねるが結局不分明だったという。

  • roughfractus02 さん

    原題はΒίοι Παράλληλοι(羅:Vitae Parallelae)。ローマ時代の知の交流が、学的領域ではまだ主流のギリシャとローマの対比、という方法で記される。本書は、建国者、立法者、賢者、将軍という当時の国家構成を担う各人物の紹介、両者の類似点の指摘、最後に両者に対する著者の辛辣な批評が付されて各1章を成す。対比される対象の選択、類似点や相違点の設定は、対比するギリシャ人の著者のフィルタがかけられた主部よりも、ローマ世界という不可解さ(特にその習俗)に対する記述の細部に、その歴史背景が窺える。

  • ハルバル さん

    「テセウスとロムルス」、「リュクルゴスとヌマ」、「ソロンとププリコラ」、「テミストクレスとカミルス」収録。建国者に伝説的立法家、賢人に将軍とバラエティ豊か。河野訳は古すぎる、ちくまは大事な対比評がついてないと不満だったので新訳は嬉しい。プルタルコスの文体はとにかく、くどいのが特徴的。一文もやたらと長く簡潔とは程遠いのだが、慣れると癖になる。あとやたら説教臭いというか…(笑)人物を対比する時の容赦のなさや辛口も面白い。自分が人物に対して感じたことと比べたり、その評価はおかしいと突っ込んでもよい

  • Fumitaka さん

    リュクルゴスの家族構成にまで介入する全体主義的体制は、いくら氏族や家柄みたいな個人より共同体を重視するイリアス的価値観が残る時代にしても度を越しているように思えるが、しかしプルタルコスは見たところ否定的ではない。プルタルコスがプラトン主義者で、彼が件の哲人支配という空想に毒されていたことを考えると納得はいく。最近出された『英雄伝』自体の研究書ではディオンとかの章も絡めて考察してるそうでいずれ読む。それにしても廃されたローマ王を夏目漱石が「樽金」と訳してたらしいが、ひょっとして幽白の垂金の元ネタだろうか。

  • kokekko さん

    読みやすい。しかし解説と訳が軽すぎる気がするのだが、大丈夫か。

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プルタルコス

45頃―120以降。ローマ帝政期の哲学者、著作家。ギリシアのカイロネイア出身。アテネで数学、自然哲学や修辞学を学び、カイロネイアの使節としてローマにもたびたび滞在して、ローマの上流人士と親交を結んだ

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