Pfitzner Symphony, Schumann Concertstuck, Brahms, Weberny : Schwarz / Seattle Symphony Orchestra

プフィッツナー：交響曲、シューマン：コンツェルトシュテュック
シュウォーツ＆シアトル交響楽団

ドイツ・ロマン派の多彩な世界を描くというテーマの１枚です。シューマンの極めて内省的で、ユニークな作品である『コンツェルトシュテュック』は、ホルン奏者のバイブルであり、ロマン派の時代が生んだ最高の傑作の一つです。チャイコフスキーによって管弦楽編曲を施された『交響練習曲』の一部はまるでバレエ音楽のような華やかさ。メンデルスゾーンの序曲はとても珍しい作品であり、ブラームスのお馴染みの舞曲もはじける楽しさを有しています。ヴェーベルンの『ラングザマー・ザッツ』とはもともと弦楽四重奏のための「緩徐楽章」という意味を持つ作品ですが、この弦楽合奏版は、まるでマーラーの「アダージェット」やバーバーの「アダージョ」を思わせる雰囲気に仕上がっています。プフィッツナーの秘曲はこのアルバムの白眉ともいえる作品であり、冒頭に現れるファンファーレや、ひたすら暗い第２楽章など、後期ロマン派の特徴を表現した逸品。最後には冒頭のファンファーレが回帰し、プフィッツナーの基本理念である「ドイツ精神」が賛美されます。（NAXOS）

【収録情報】
1.　シューマン：4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック Op.86
2.　メンデルスゾーン：歌劇『異国よりの帰郷』 Op.89〜序曲
3.　シューマン：交響的練習曲 Op.13より2曲（チャイコフスキー編）
4.　ブラームス：ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調（A.パーロウ編）
5.　ブラームス：ハンガリー舞曲第6番変ニ長調（A.パーロウ編）
6.　ブラームス：ハンガリー舞曲第11番ニ短調（A.パーロウ編）
7.　ブラームス：ハンガリー舞曲第16番ヘ短調（A.パーロウ編）
8.　ヴェーベルン：ラングザマー・ザッツ（シュウォーツ編）
9.　プフィッツナー：交響曲ハ長調 Op.46

　ロバート・ボネヴィー（ホルン：1）
　マーク・ロビンス（ホルン：1）
　デイヴィット・C・ナップ（ホルン：1）
　スコット・ウィルソン（ホルン：1）
　シアトル交響楽団
　ジェラード・シュウォーツ（指揮）

　録音時期：1988年〜1996年
　録音場所：シアトル・センター・オペラ・ハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　音源：DELOS（1-8）