CD 輸入盤

交響曲第8番(1887年第1稿) ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
B108075
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブルックナー:交響曲第8番(第1稿)
演奏時間99分、第1稿の真価を問う驚異的演奏!
ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団


2009年にミュンヘンのファラオ・スタジオでセッション録音され、2011年にソニーから発売が予告されながら中止されてしまっていたケント・ナガノのブルックナー第8番が、もともと録音をおこなっていたドイツのファラオ・レーベルから登場することとなりました。

【演奏時間99分】
この演奏の最大の特徴は、第1楽章19分55秒、第2楽章17分9秒、第3楽章33分37秒、第4楽章28分44秒、トータル99分25秒もかかっているそのテンポにあります。第1稿を世に広めたインバルの演奏は75分だったので、24分も遅くなっているということになりますが、ケント・ナガノのことですから、単に遅くしているわけではありません。
 たとえば第4楽章冒頭や第2楽章スケルツォ主部などの速い部分では、緊迫した迫力を十分に感じさせるテンポをとっていますが、第3楽章アダージョでは、チェリビダッケを思わせるような遅いテンポと精妙さで、陶然とするような音楽をつくりあげています。
 こうした緩急の幅の大きな音楽が、ファラオ・レーベルならではの中低域の充実した密度の高いサウンドによって弾力に富む色彩豊かな音調につながり、遅い部分でも平板さとは無縁の情報量の多い音楽を確かな説得力で響かせることに成功しています。
 その結果、速いテンポで間接音の少ない演奏の場合に感じられた、ゴツゴツと素朴な印象は希薄になり、この第1稿ならではの饒舌な魅力と、作品の基底を貫く深い感動の両方を巨大な枠組みの中で味わうことが可能となったのです。ケント・ナガノの解釈、おそるべしです。

【ヴァントとナガノ】
そうしたケント・ナガノの解釈の背景には、ナガノがブルックナーの権威であった故ギュンター・ヴァントに私淑し、ヴァントの演奏会やリハーサルを熱心に聴き、ヴァントとの対話を通して、ブルックナー作品の指揮に関する智慧を習得し消化していったという事実があげられるかもしれません(スケルツォ主題の歌わせ方などそっくりです)。

【ナガノのブルックナー】
ナガノはまずベルリン・ドイツ交響楽団とブルックナーの第3番(2003年)第6番(2005年)をフランス・ハルモニア・ムンディに録音、特に第3番は特に音質が良かったこともあって、重量級ながらも明晰さを失わない演奏により高い評価を獲得していました。
 続いてナガノはバイエルン国立管弦楽団と、第4番(2007年)、および第7番(2010年)をファラオ・チームで録音、SONY CLASSICALからリリースして話題となったほか、DVDでベルリン・ドイツ交響楽団との第8番第2稿(2005年)を発売してもいました。(HMV)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108(1887年第1稿)
 19:45 + 17:07 + 33:26 + 28:44 = 99:02(実測値)

 バイエルン国立管弦楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 録音時期:2009年
 録音場所:ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ
 編集:アンドレアス・ツェンメラー

ユーザーレビュー

総合評価

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第1稿ということで特に大きな期待をした。...

投稿日:2013/09/24 (火)

第1稿ということで特に大きな期待をした。さっそく入手して聴いてみた。まず、アダージョの遅さに大感激!そして音の美しいこと!8番の第1稿はティントナー、デイヴィース、インバル、ヤング、そしてプライヴェート盤ではあるがK・K氏のを持っており、一番出来が良い(自分の好みだけですが)のはやはりティントナーと思っていたが、このナガノ盤はそれを超えてしまった。フィナーレもとても良かった。フィナーレの最後の盛り上がりも充分。最近ではノヴァークのいわゆる第3稿=1890年盤が主流のようですが、それなどくそくらえって感じです。第1稿はともかく、ハース版でさえ短い(但し彼の版にもU氏に云わせれば持ってきたところが判らないなど、いろいろ問題があるようですが)と感じていた小生も、しばらくはこの盤に落ち着きそうだ。セッション録音とのことだが、ライブのように何やら他の音が聴こえるのもご愛敬。ただ、ひとつ残念なのはアダージョのクライマックスのシンバルは小生の耳には3回づつでなく、1回づつしか聴こえなかったこと。どうしてそうしたんだろう?それにあそこはあんな派手にシャァーーーンと鳴らさなくても小さく3回づつ、2度鳴らしてもらえばそれでいいのですが・・・。しかし、そこに眼を瞑ってもこの盤は聴く価値があると思う。久々に素晴らしいブル8が聴けた満足感でいっぱいである。後世に自信を持って残せる名盤と考える。ちょっと褒めすぎたかな?でも満点!

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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