Blu-rayオーディオ 輸入盤

交響曲第4番(初稿)、第7番、第8番(初稿) ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
A108076
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
Blu-rayオーディオ
その他
:
輸入盤

商品説明


ブルックナー:交響曲第4・7・8番
第8番は演奏時間99分、第1稿の真価を問う驚異的演奏!
第4番も第1稿の魅力を満喫させる高音質な優秀演奏!
ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団
2chステレオ&5.0チャンネル対応ブルーレイ・オーディオでも登場!


バイエルン国立管弦楽団とファラオ・レーベルのチームで録音し、SONY CLASSICALからリリースされていた第4番と第7番に加え、2009年にセッション録音され、2011年にソニーから発売が予告されながら中止されていた第8番をまとめたセットがドイツのファラオから登場することとなりました。高音質で定評のある「FARAO」が録音を手掛け、細部までこだわった充実のセッション録音による第4番と第8番、ベルギーのヘントのカテドラルで行われた第7番の録音では、教会ならではの美しい残響と自然な空気感が絶品です。

【第8番は演奏時間99分】
この演奏の最大の特徴は、第1楽章19分55秒、第2楽章17分9秒、第3楽章33分37秒、第4楽章28分44秒、トータル99分25秒もかかっているそのテンポにあります。第1稿を世に広めたインバルの演奏は75分だったので、24分も遅くなっているということになりますが、ケント・ナガノのことですから、単に遅くしているわけではありません。
 たとえば第4楽章冒頭や第2楽章スケルツォ主部などの速い部分では、緊迫した迫力を十分に感じさせるテンポをとっていますが、第3楽章アダージョでは、チェリビダッケを思わせるような遅いテンポと精妙さで、陶然とするような音楽をつくりあげています。
 こうした緩急の幅の大きな音楽が、ファラオ・レーベルならではの中低域の充実した密度の高いサウンドによって弾力に富む色彩豊かな音調につながり、遅い部分でも平板さとは無縁の情報量の多い音楽を確かな説得力で響かせることに成功しています。
 その結果、速いテンポで間接音の少ない演奏の場合に感じられた、ゴツゴツと素朴な印象は希薄になり、この第1稿ならではの饒舌な魅力と、作品の基底を貫く深い感動の両方を巨大な枠組みの中で味わうことが可能となったのです。ケント・ナガノの解釈、おそるべしです。

【第4番は第1稿による最高水準の録音】
ケント・ナガノが用いた楽譜は第1稿。通常親しまれている第2稿と比較すると、第3楽章スケルツォが全く別の音楽であったり、第4楽章に5連符が執拗に用いられ、ポリリズムをフル・オーケストラで処理するなど、ブルックナーのけっこうワイルドな原意のおかげで演奏困難な部分を多く含むのも特徴ですが、慣れてしまうと非常に面白い音楽であることも確か。
 近年は録音量が増える傾向にありますが、ケント・ナガノの演奏は中でも最高の音質と高水準な内容を持つもので、交響曲第4番第1稿がどのような音楽なのか、緻密で美しくしかも力強い響きによって細部まで徹底的に味わえるのは、優れたセッション録音の大きな強みでもあります。

【ヴァントとナガノ】
そうしたケント・ナガノの解釈の背景には、ナガノがブルックナーの権威であった故ギュンター・ヴァントに私淑し、ヴァントの演奏会やリハーサルを熱心に聴き、ヴァントとの対話を通して、ブルックナー作品の指揮に関する智慧を習得し消化していったという事実があげられるかもしれません(スケルツォ主題の歌わせ方などそっくりです)。

【ナガノのブルックナー】
ナガノはまずベルリン・ドイツ交響楽団とブルックナーの第3番(2003年)第6番(2005年)をフランス・ハルモニア・ムンディに録音、特に第3番は特に音質が良かったこともあって、重量級ながらも明晰さを失わない演奏により高い評価を獲得していました。
 続いてナガノはバイエルン国立管弦楽団と、第4番(2007年)、第8番(2009年)、および第7番(2010年)をファラオ・チームで録音、第4番と第7番についてはSONY CLASSICALからリリースして話題となったほか、DVDでベルリン・ドイツ交響楽団との第8番第2稿(2005年)を発売してもいました。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:
・交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』(1874年第1稿)
 21:07 + 20:14 + 13:17 + 20:03 = 74:41(実測値)
 録音時期:2007年
 録音場所:ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

・交響曲第7番ホ長調 WAB107
 20:06 + 21:53 + 09:43 + 12:27 = 64:09(実測値)
 録音時期:2010年
 録音場所:ベルギー、ゲント・カテドラル
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

・交響曲第8番ハ短調 WAB108(1887年第1稿)
 19:45 + 17:07 + 33:26 + 28:44 = 99:02(実測値)
 録音時期:2009年
 録音場所:ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 バイエルン国立管弦楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ
 編集:アンドレアス・ツェンメラー
 Pure Audio Blu-ray
 音声:5.0 DTS-HD Master Audio、2.0 LPCM

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

ユーザーレビュー

総合評価

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Blu-ray Audio のステレオLPCM (96kHz/24bi...

投稿日:2013/10/01 (火)

Blu-ray Audio のステレオLPCM (96kHz/24bit)を聴いてみた。 第4番「ロマンティック(1874年)」は、第一楽章冒頭の「原始霧」と呼ばれるブルックナー開始でのホルンの豊潤な響きが素晴らしい。 全体的に金管、木管が前に出るバランスだ。 とは言え耳に痛くない柔らかさを保持しているために聴きやすい。 きめ細やかなホールトーンも落ち着いた響きに貢献している。 第7番:第1楽章の冒頭の「原始霧」は殆ど耳をそばだてても聴き取れないくらい。 而してその後若干の性急さに気圧された感のある第一主題が効果的に立ち上がる。 第2楽章冒頭は意外にもあっさりと始まる。 速めのテンポで重さや陰鬱さというものとは無縁である。 ここでの音質も適切なホールトーン効果でホルン、チューバ等が低域から柔らかく包み込むサウンドだ。 ライブとは俄に信じ難い程の超高音質録音である。 第7番はライブのせいか全体を通して若干速めのテンポになっているようだ。 第8番 (1887):第1楽章は非常にゆったりとした歩みで始まる。 だが進むにつれてアッチェレランド等も取り入れて、この辺りは臨機応変に対応している。 この宇宙創世の様な趣のある楽章に劇的な展開で生命力を与えている。 第2楽章で惑星の運動にも似た第一主題はここでもゆったりと開始される。 第3楽章の壮大な叙事詩は天国的な美しさに溢れており、深い悲しみと慈愛を感じさせる。 ナガノは巨匠の域に達したと確信するに足る演奏だ。 第4楽章は第1主題が躍動感を伴って演奏される。 その後は緩急をつけた展開となる。 フィナーレは壮大なクライマックスとなる。 総じてナガノのタクトはゆったりと落ち着いたテンポながらも深い味わいを引き出している。 基本はインテンポで進みながら、随所でアッチェレランドをかけたり、クライマッックスではキッチリと鳴らし切っている。 また長い残響をものともせず、各楽器の分離が凄く良いので官能的とさえ言える音の拡がりを実現している。 そのせいか冗長さ等全く感じさせないうえに、鑑賞後の満足度が非常に高い。 岩盤浴、森林浴、いろんな浴があるが、これは正に音響浴と呼ぶに値するサウンドだ。 セラピーやストレス解消にうってつけだろう。 この辺りはハイレゾ音源の真骨頂だと言える。 版については4、8が第1稿という事で多少のしつこさは感じるが、ブルックナーの気合いの入った想いが伝わってくる。 何よりも作曲者の頭の中で最初に鳴っていた音には興味をそそられる。 f特は豊かな低音、柔らかみのある高音まできっちり押さえてある。 マルチチャンネルは未聴だがその効果たるや絶大なものであると想像するに難くない・・・。 まずい・・・システム構築したくなってきた・・・。

独居人 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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