DVD

ブルックナー:交響曲第9番、シューベルト:『未完成』 ヴァント&北ドイツ放送響(2000年東京ライヴ)(2DVD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BVBC31005
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

ギュンター・ヴァント・ライヴ・イン・ジャパン2000

2000年秋の日本のクラシック音楽界最大のイベントであり、各紙誌で「2000年のベスト・コンサート」と絶賛された、ギュンター・ヴァント10年ぶりの来日公演。巨匠本人の強い希望で実現した公演だけあって、2曲の「未完成交響曲」という究極のプログラムにおける熱気のこもった演奏が東京オペラシティ・コンサートホールを埋め尽くした満場の聴衆を圧倒。ヴァントならではのスコアを深く読み込んだ緻密な解釈によって、聴きなれた名曲が全く新たな装いをまとい、凄絶な美しさをたたえた名演へと昇華しています。「未完成」はヴァントにとって5回目、ブルックナーは4回目の録音にあたりますが、ここ数年の巨匠ならではの音楽の深まりによって、演奏の細部に数多くの発見があり、常に楽譜から新たなものを読み取り前進しつづける音楽家ヴァントならではの芸術の深化を堪能することが可能です。
 DVDは、オーケストラ楽員の入場から始まり、演奏終了後の熱狂的なスタンディング・オヴェイションに至るまで、11月13日(公演2日目)当夜の熱気に満ちた模様をカットなしに完全収録(CDとは別編集。また、NHKで放映された映像は公演3日目、11月14日のものであり、当作品の収録日とは別)。映像はNHKのハイビジョンによって収録されたものによっており、クラシック映像収録に長けたNHKならではの緻密なカメラワークで、指揮するヴァントの表情や手の動きを克明に辿れます。また、マルチ・アングル機能(2アングル)により、演奏部分は全曲を通して、指揮者のみを捉えたアングル(舞台上の自動カメラによる映像)への切り換えが可能。音声はリニアPCM(48kHz・24BIT)と5.1チャンネル・サラウンドの2系統が選択可能。いずれもNHK収録のものではなく、BMG収録・編集の音声を使用しています。

シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」、ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 (WAB.1009)
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団

2000年11月13日、東京オペラシティ・コンサートホール“タケミツ・メモリアル”でのライヴ・レコーディング

映像:16:9LB NHKによるハイビジョン収録からのNTSCコンバート 
音声:リニアPCM(2チャンネル48kHz・24BIT) および 5.1チャンネル・サラウンド(AC3)の2系統
マルチ・アングル機能(2アングル)
収録時間:片面2層 約117分(別アングル部分は約96分)
フォト・ギャラリー(リハーサル風景の写真収録)

総合評価

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7年ぶりのレビューですが、この商品Blu-ray...

投稿日:2014/06/22 (日)

7年ぶりのレビューですが、この商品Blu-rayで再発してほしいです。元々はNHKがハイビジョン収録しているので、圧縮されたチープなDVDではなく本来の画質で観たいです。 音声も当時のレコ芸の記事によれば、マスターは当時としては破格の24bit/192kHzで収録されたそうなので、本来の音質で出していただきたいです。その際、編集時に変なノイズカットやリミッター、残響音のカットは一切しないで頂きたい! 当時の客席のただならぬ緊張感は14年経った今でも鮮明に覚えており、 演奏中咳をする人は、私が聴いた11月12日の演奏では、 記憶してる範囲では未完成で1回だけで、オーディエンスノイズは、 カットする必要がない位ライヴ録音としては非常に良好でした。 また、残響が飽和しないようにと言うつもりだったのでしょうが、 同時に発売されたCDは、そういう不要な編集が加えられたせいで、 会場で響いた音楽がかなり減殺されてがっかりしたものです。 無論、あの神々しい音楽が100%記録できるはずもないのですが、 あれから今日まで、この時に匹敵する次元の演奏会についに 1度も出会えなかったので、いかにこの時の演奏会が 貴重だったかを改めて感じるとともに、1%でも多く 再現してほしいと思います。その意味でもブルーレイ化は 意義のあることではないかと思います。

ぶーすか さん | 東京都 | 不明

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素晴らしいDVDだ。最晩年のヴァントの映像...

投稿日:2011/10/21 (金)

素晴らしいDVDだ。最晩年のヴァントの映像記録としてその至芸を伝える価値の高いものだ。特に指揮者アングルがずっとヴァントの一挙手一投足を捉えており、睨む様に鋭く時に遠く虚空を見つめる眼光、空に音楽を直裁に描き出す腕、リズムを適確に伝えながら音楽を鷲掴みにする手。今そこにある音楽の意図を非常に繊細で精緻な指示で、さりげなくしかし強い確信を持って各パートへ鋭敏に伝える老マエストロの真骨頂を徹頭徹尾見事に記録していて貴重だ。金子健志氏によるライナーノートの詳細な楽曲解析と解釈に関する文章もヴァントの作品に対する構造的な意図を具体的に紐解き視聴者に伝えようとした試みとして、なるほどと思わせるものがあった。しかし、それが如何に骨の折れることで、枝葉末節、ヴァントの奥義のごく一部分しか照らし出せていないかにもまた気づかされる。一つ一つの素材を吟味し全体として矛盾なく圧倒的な伽藍を築くこの完成度まで持ってくるのに、ヴァントが精緻に積み上げてきたことがどれほど偉大であったかを実感させる。まさにプロの職人芸。テンポは両極端であったが、極めて厳密でストイックに音楽を追求し部分にもこだわり1点も蔑ろにしない隙のない厳しい緊張感に貫かれた演奏スタイルは、チェリビダッケと共通しブルックナーの宗教的な本質と親和性があるように感じられる。その意思を不断の集中力で献身的に見事に音化した北ドイツ放送響も絶賛に値する。演奏後熱狂する聴衆に何度も”Thank you”と口ずさんでいたヴァント。こちらこそDanke schonと言わなければ!!

no music no life さん | 奈良県 | 不明

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ヴァントの指揮によるブルックナー交響曲第...

投稿日:2010/02/17 (水)

ヴァントの指揮によるブルックナー交響曲第9番にはいろんな演奏盤があり夫々が割りと評価が高いようです。彼の厳しい音楽作りがブルックナー最後の未完成交響曲にマッチする処が大いに共鳴を得ているのではないでしょうか。さて本盤は日本に於いて2000年NDRSOを振っての原典版演奏ライブ録音分で基本的な姿勢は過去収録演奏とそう隔たりはないと思いました。演奏タイムは@26’50A10’29B24’59と概ねなっており第1楽章初めジワジワとスタートし大きく波打たせての見得切りは素晴らしいです。テンポを割と大胆に触りながら、全強奏になってもいろんな他の演奏では聴こえない音情報があります。テンポではスローダウンした後急加速するパターンは如何にもヴァントらしい処も聴けます・・・やがて大嵐の後のホルンそして霧が晴れたら高い山頂が見える如く長く時間をとって圧倒的なクライマックスへ・・・。第2楽章は早めのテンポで、ただライブだけに縦線が揺れる場合がありましたがそれはライブの常・・・スケルツォ全奏間の橋渡しがややせせこましく、又、粗っぽさが見られましたが最後の〆めには勢いがあります。第3楽章・・・メリハリがあり叩き込む様な厳しい面と崇高なまでのサウンド活かしがブルックナーの物をぶっつけ合う大きな音に快感すら覚えそして最後の方のあの落ち着いた持って行きようはこの曲を知り尽くしたヴァントだからの技だったのでしょう。ヴァントの演奏は時として虚飾・虚栄を嫌う余りか?情感に乏しいと感じる場合もありますが冷水を浴びさせる厳しさが持ち前の演奏効果に活きているブルックナーは聴き物ではあります。本盤は指揮姿にも痛々しさも否定は出来ないヴァント何と88歳の時であり(この作品自体もブルックナーが70歳近くで未完だけれど一応書き終えたというのですから老人パワーも凄いですぞ・・・)その他やはり80歳代演奏の相前後する彼のこの曲のタイムをメモしておきますね、1988年NDRSO@25’58A10’21B26’02、1993年NDRSO@26’55A10’43B26’52、1998年MPO@27’02A10’48B26’18、1998年BPO@26’12A10’35B25’12・・・・といった具合になっているようです。なお、もうひとつ未完成交響曲、同時期日本でのシューベルト作品のライブ(タイムは@15’56A12’51)は第1楽章のひたひたと始まる第1テーマの進め方に独特なものがあり、厳しく甘さは控え目、又、クロージングが強めで印象深くはありました。なお、この楽章反復演奏がされております。全体として後半やや静かな佇まいというか彼方の世界を感じさせ、のっぺりとした愛想の少ないフィーリングのする・・・ヴァントらしいものかと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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