CD 輸入盤

ブルックナー:交響曲第4・5・6・8・9番、他 ヴァント&ミュンヘン・フィル(8CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH06013
組み枚数
:
8
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

=ギュンター・ヴァント・エディション=
『ギュンター・ヴァント〜ミュンヘン・レコーディングス』

ブルックナー第6番&第9番をボックスのみ大幅先行収録!
ヴァント&ミュンヘン・フィル、ライヴ・ボックス

Profilが進めている壮大なプロジェクト、ギュンター・ヴァント・エディション。その最大の目玉といえるミュンヘン・フィルとのライヴがついにセットで登場します。
 きわめつけの独墺系レパートリーがならぶなかで、チェリビダッケの亡きあとヴァントが一年に一曲のペースで取り上げたブルックナー。
 なんといっても当セットの目玉は音楽評論家許光俊氏をはじめ、かねてよりファンからCD化の要望が強かった第6番と第9番を分売にさきがけて収めていること。第1楽章冒頭、ピシッと徹底した弦のきざみにこれから起こるドラマの全てが凝縮したかのように、ヴァントの芸風の真髄、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれた第6番。そして『この世からの離脱と内なる真理の表現として、彼岸の輝きと恍惚にみち』、建築にたとえて第5番に次いで重きを置いていた第9番。ブルックナーについて、ヴァントは自身の評伝のなかで『ずいぶんと多くの時間を要した』と述懐していますが、じっさいにこうしたものすごい演奏を聴くとこの言葉の重みが実感されます。
 巨匠ヴァントが最晩年に残したミュンヘン・フィルとのきわめつけのライヴ。演奏内容は折り紙つき、録音もきわめて優秀な当セットは末永くファンの宝物となることでしょう。

[Vol.1]PH.06008(2CD)
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
 録音:2000年9月15ミュンヘン、ガスタイク
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調『未完成』
 録音:1999年9月28日ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.2]PH.06012
・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
 録音:1995年11月29日&12月1日ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.3]PH.06014
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調『ザ・グレイト』
 録音:1993年5月28日ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.4]PH.06046
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
 録音:2001年9月13、14&15日ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.5]PH.06044
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
 録音:1997年2月19、21&23日ミュンヘン、ガスタイク
・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
 録音:1994年2月4日以上ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.6]
・ブルックナー:交響曲第6番イ長調(原典版)
 録音:1999年6月24日ミュンヘン、ガスタイク

[Vol.7]
・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
 録音:1998年4月21日ミュンヘン、ガスタイク

 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指)

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
12
★
★
★
★
☆
 
4
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
1
★
★
★
★
★
ヴァントのブルックナーは精緻である。散りばめられ...

投稿日:2013/08/01 (木)

ヴァントのブルックナーは精緻である。散りばめられたモチーフにきちんと意味付けをし、終曲にそれらを統合してみせる。個人的には、ヴァントのアプローチは北ドイツ放送響との演奏でフルに発揮されるものだと思うが、このミュンヘン・フィル盤も負けてはいない。もっとも人によっては、ベルリン・ドイツ響とのライヴ盤を高く評価することもあるだろうが、ベルリン・ドイツ響のアンサンブルはやや荒削りであり、覇気には優れているものの、ヴァントが意図したであろう精緻さをどれだけ再現しているのか疑わしいといえる。さて、ミュンヘン・フィルのブルックナーと言えば勿論チェリビダッケの名が挙げられるだろう。EMIから廉価盤BOXが出たし、ALTUSから出ている来日公演盤は名盤として名高い。チェリビダッケのアプローチは、極端に遅いテンポながら音の一つひとつを完璧に鳴らし切ったものだ。とりわけ音程とアンサンブルは、殆ど神業としかいえないほどの正確さだ。それによって、全ての音が見えるほどの透明感が確保され、モチーフの細部まで明瞭に聴き取れるのだ。それでいて響きの重厚感にも事欠かず、殊に金管の咆哮やティンパニの強打が素晴らしい。一方ヴァントはというと、チェリビダッケに比べてややスリムな音響指向である。チェリビダッケのように随所で管楽器を浮かび上がらせるようなことはせず、あくまで弦楽器主体の滑らかな合奏を指向している。テンポ運びもキビキビとしており、とても晩年の人間の業とは思えないほど生き生きとしている。それでいて、音楽作りはあくまで精緻なのだ。恐らくヴァントは、一度全ての音を分解し、それぞれに意味を与えて組み立て直しているのだろう。そうした細かい要求に応えうるには、オケに相当な力量が必要だが、さすがチェリビダッケに鍛え抜かれたオケだけあって、ヴァントの意図を充分に再現してみせていると言えよう。ミュンヘン・フィルを、チェリビダッケと全く違うアプローチでドライヴし、しかも名演を残したヴァント。彼のような人こそ、真の巨匠と言うのであろう。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

10
★
★
★
★
☆
6番が出色の出来。8番は枯れている。チェ...

投稿日:2010/09/22 (水)

6番が出色の出来。8番は枯れている。チェリ風のブルックナー。4・5・9はヴァントとしては平均。ベルリン・ドイツとの豪演には敵わない。

ushio さん | 東京都 | 不明

4
★
★
★
★
★
 ブルックナーの交響曲というのはチェリビ...

投稿日:2008/09/25 (木)

 ブルックナーの交響曲というのはチェリビダッケのような「物語」がある演奏、カラヤンのように豪奢なルノワールの絵でもみているような音楽、そしてヴァントのように作品をパーツに分解し、この楽章と次のメロディがどのように関連しているのかをキチッと演奏するアプローチがあるが、ミュンヘンフィルをここまでドライブしてチェリビダッケとは異なる音楽をつくりだした、ここに、ヴァントのオーケストラビルダーとしての優秀さがあると思うが、どうだろうか?

tama さん | vancouver | 不明

6

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

プロフィール詳細へ

ブルックナー (1824-1896)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品