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Lieder Album : Christian Gerhaher(Br)Gerold Huber(P)

Brahms (1833-1897)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
19802897352
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ドイツ・リートを極めた名コンビによるブラームス歌曲集、登場

今年(2025年)の東京・春音楽祭で12年ぶりに来日し、実に深みのあるドイツ・リートの神髄を私たちに届けてくれたクリスティアン・ゲルハーヘルとゲロルト・フーバー。このコンビによる最新アルバムは、ブラームスの歌曲集。彼らは40年近くになる共演歴の中で、『4つの厳粛な歌』(2001年)、『美しいマゲローネの物語』(2014年)とブラームスの2つの重要な歌曲集を録音していますが、いわゆるブラームスの歌曲のアンソロジーを編むのは今回が初めて。
「ブラームスの歌曲の持つ豊かな響きを表現するには、声の円熟が必要なんです」と語るゲルハーヘルが50台半ばにしてようやく成し遂げた今回のアルバムは、ブラームスの歌曲の代表作である『わが妃よ、あなたは何と』を含む作品32、そしてヴァイオリン・ソナタ第1番の第3楽章にメロディに転用されたことでも知られる『雨の歌』にまつわる4つの歌曲という2つの歌曲集をメインに置いて、その前後に民謡にまつわる歌曲、そしてブラームス後期の作品を配するという絶妙な構成になっています。特筆すべきは『雨の歌』歌曲集。これは最終的に『8つの歌曲と歌』作品59となった4つの歌曲の初期稿で、21世紀になってドイツの音楽学者ミヒャエル・シュトルックによって復元されヘンレから出版されたもの。ゲルハーヘルは、この4曲の構成がソナタ楽章〜アダージョ〜スケルツォ〜小さなフィナーレといういわば声によるソナタ作品と考えています。
 昨年10月、優れた音響のコンサート・ホールとして知られるノイマルクのライトシュターデルでのライヴ・レコーディングで、ゲルハーヘルとフーバーの歌曲録音としては初のライヴ盤。完璧主義のこのコンビらしく、ライヴとはいえこれまでの彼らの高いスタンダードはそのままに、コンサートならではの集中力と高揚感を加えた聴きごたえのあるアルバムに仕上がっています。(輸入元情報)

【収録情報】
ブラームス:

01. 憧れ Op.14-8(詩:民謡)
02. 裏切り者 Op.48-2(詩:『少年の不思議な角笛』より)
03. 窓辺で Op.14-1(詩:民謡)
04. 永遠の愛 Op.43-1(詩:ヴェンド族の民謡集)
05. 傷ついた若者 Op.14-2(詩:民謡)
06. 恋しい人のもとへ Op.48-1(詩:ボヘミア民謡)

● 9つの歌曲 Op.32
07. 私は不意に飛び起きた(詩:プラーテン)
08. もうお前のところには行くまい(詩:ダウマー)
09. 私はさまよい歩く(詩:プラーテン)
10. 私のそばを流れ去った河(詩:プラーテン)
11. 忌々しい、お前はそうやって私をまた(詩:プラーテン)
12. 私が思い違いをしているとお前は言う(詩:プラーテン)
13. ひどいことを言おうと思っているが(詩:ダウマー)
14. 私とあの子はこんな中(詩:ダウマー)
15. わが妃よ、あなたは何と(詩:ダウマー)

● 『雨の歌』歌曲集(8つの歌曲と歌 Op.59の第3,8,7,4曲の初期稿、シュトルック復元版)(詩:グロート)
16. 雨よ降れ(雨の歌)
17. お前の青い瞳
18. 私の傷ついた心
19. 余韻

20. 私の歌 Op.106-4(詩:フライ)
21. ひめごと Op.71-3(詩:カンディドゥス)
22. 五月の歌 Op.43-2(詩:ヘルティ)
23. 教会の墓地にて Op.105-4(詩:リリエンクロン)
24. おお、涼しい森よ Op.72-3(詩:ブレンターノ)
25. まことの愛 Op.7-1(詩:フェランド)
26. 秋の思い Op.48-7(詩:フォン・シャック)
27. 雲雀の歌 Op.70-2(詩:カンディドゥス)
28. 花の冠 Op.46-1(詩:ダウマー)
29. 雨の歌 WoO.Posth.23

 クリスティアン・ゲルハーへル
(バリトン)
 ゲロルト・フーバー(ピアノ)

 録音時期:2024年10月8,9日
 録音場所:ドイツ、ノイマルクト、ライトシュターデル
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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円熟と軽みは非なるものでなく表裏一体なも...

投稿日:2025/10/26 (日)

円熟と軽みは非なるものでなく表裏一体なものなのだろう。 ゲルハーへルとフーバーのコンビによる当盤を聴くとそのように感じる。 レビュー曰く「ブラームスの歌曲の持つ豊かな響きを表現するには、声の円熟が必要なんです」というゲルハーヘルの意見もごもっとも、と思うくらいにこのブラームスはじっくりと仕上がっていると感じる。  思うに、ブラームスの歌曲は歌手にとって、表現するのが難しいのではないのだろうか。 声の質もあろうが、ただ上手く歌えればよいのではなく、渋いだけでも美しいだけでもドラマチックなだけでもノスタルジックなだけでもダメなのだろう。選ばれた詞と、そこに当てはめられた音楽にひそんだ「味わい」の加減がほかの作曲家と比べても難しいように思う。 この盤で聴かれる二人の音楽は、そんなブラームスにじっくりと取り組んでいる様子が感じられる。民謡に材をとった歌曲から始まり、様々な詩人からの作品を丁寧に採りあげてくれている。声は程よく艶が落とされた落ち着いたビロードの様で、ピアノは決して前に出てこない(でも十分に心に沁みてくる)。  ゲルハーヘルとフーバーが、ブラームスへの尊敬と作品への愛着を込めて歌ったライブ盤をぜひ手に取ってみていただきたい。おすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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とても丁寧に優しく聞こえる。作曲者の情感...

投稿日:2025/05/26 (月)

とても丁寧に優しく聞こえる。作曲者の情感にぴったりだと感じた。雨の歌が聴けたのも良かった。歌曲好きにはたまらない録音であると思う。

げたんは さん | 鹿児島県 | 不明

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