SACD Import

Ein Deutsches Requiem -Recreation of the 1868 Bremen Premiere : Kent Nagano / Hamburg State Philharmonic, Kate Lindsey, etc.(2SACD)(Hybrid)

Brahms (1833-1897)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BIS2720
Number of Discs
:
2
Label
:
Bis
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description


祝祭的な雰囲気の中で行われた初演に迫り、
『ドイツ・レクィエム』演奏の可能性を拓く


2015/16シーズンからブラームス所縁のハンブルク市の音楽総監督を務め、ハンブルク州立歌劇場とハンブルク州立フィルの首席指揮者として高い評価を得ているケント・ナガノが名作『ドイツ・レクィエム』を録音。知性派の彼らしく、一般的な形での演奏ではなく、1868年4月10日のブレーメンでの初演を再現しようとしたものです。
 その初演は「聖金曜日の聖なるコンサート」として企画され、2500人もの聴衆を集めました。その実態は厳粛な雰囲気の中での上演というよりは、現地の市民を対象とした祝祭的なイベント・コンサートであったようです。
 ブラームス自身の指揮の下、『ドイツ・レクィエム』の最初の3章が演奏され、次に盟友ヨーゼフ・ヨアヒムをソリストに迎えた小品3曲を演奏。その後に『ドイツ・レクィエム』の残りが演奏されますが、後に第5章となる『このように、あなた方にも今は』はまだ書かれていなかったので演奏されていません。驚くのはその後で、バッハの『マタイ受難曲』の有名なアリア『憐れみたまえ、我が神よ』がヨアヒムの妻アマーリエのソロで歌われ、更にヘンデルの『メサイア』からの3曲が演奏されて最後はかの有名な『ハレルヤ・コーラス』で晴れやかに幕を閉じた模様(この録音ではモーツァルトのオーケストレーションによるドイツ語歌唱版を演奏)。演奏会終了後には居酒屋に繰り出した聴衆も少なからずいたようで、死者への想いを胸に粛々と家路に着くといった趣とは異なっていたようです。
 原盤解説では、このような『ドイツ・レクィエム』の「楽しみ」方を「開かれた作品」と呼んで、同曲が他のさまざまな作品と組み合わせて演奏されてきた歴史的事実も指摘されています。当録音に歌劇場の合唱団ではなく、教会やアマチュアの合唱団からなる混成部隊を起用したのも、市民参加型の祝祭的な性格を意識したのかもしれません。しかしアマチュア・ライクな演奏や明るく朗らかな解釈になることは決してなく、入念緻密な仕上げで知られるケント・ナガノの指揮の下、歌手にもヴァイオリン・ソロにも当代随一の演奏家を揃え、極めて完成度の高い演奏が展開されています。ハンブルク・フィルの重心の低いサウンドも曲の性格にふさわしく、『ドイツ・レクィエム』を愛する人ならば是非手許に置いておきたいアルバムです。
 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
1. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜I. 悲しんでいる人々は幸いである
2. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜II. 人は皆草のごとく
3. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜III. 主よ、我が終わりと、我が日の数の
4. J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041〜アンダンテ
(T.コルネリウス編、ヴァイオリンとオルガン版)
5. タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 D.120〜アンダンテ(コルネリウス編、ヴァイオリンとオルガン版)
6. シューマン:小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 Op.85〜第12番『夕べの歌』(ヨアヒム&コルネリウス編、ヴァイオリンとオルガン版)
7. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜IV. 万軍の主よ、あなたの住まいは
8. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜VI. この地上に永遠の都はない
9. ブラームス:ドイツ・レクィエム〜VII. 今から後、主にあって死ぬ死人は幸いである

Disc2
10. J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244〜憐れみたまえ、我が神よ
11. ヘンデル/モーツァルト編(K.572):メサイア〜こちらに来て、小羊をみよ
12. ヘンデル/モーツァルト編:メサイア〜私の救済者が生きておられるのを私は知っている
13. ヘンデル/モーツァルト編:メサイア〜ハレルヤ

 ケイト・リンジー
(メゾ・ソプラノ)
 ヨハン・クリスティンソン(バリトン)
 ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
 トーマス・コルネリウス(オルガン)

 クラングフェルヴァルトゥング合唱団
 カペラ・ヴォカーレ・ブランケネーゼ
 聖ニコライ聖歌隊
 コンパーニャ・ヴォカーレ・ハンブルク
 ハンブルク・フランツ・シューベルト合唱団
 聖ペトリ・ハンブルク・バッハ合唱団
 フォルクスドルフ青少年合唱団
 カンティコ室内合唱団
 ヴォーカルアンサンブル・コンソナンツ
 イェルン・ヒンネルク・アンドレーゼン
(合唱指揮)

 ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
 ケント・ナガノ
(指揮)

 録音時期:2022年8月27,28日
 録音場所:エルプフィルハーモニー・ハンブルク、大ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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投稿日:2025/07/12 (土)

20年ほど以前に、ナガノは東京でのドイツレクイエムの演奏時に各曲の間にほかの作曲家の曲を演奏していましたね。

fuka さん | 東京都 | 不明

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