城 光文社古典新訳文庫

フランツ・カフカ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334105051
ISBN 10 : 433410505X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

2024年に没後100年を迎えたカフカの最後の未完の長編。ある冬の夜更け、測量士Kは深い雪のなかに横たわる村に到着する。城から依頼された仕事だったが、正体不明の助手二人を遣わされなど、城に近づこうにもいっこうにたどり着けず‥‥。奇妙かつ喜劇的とも言える日常をリアルに描いた傑作長編。「史的批判版」を底本にし、ディテールがクリアになった訳文で、ほんとうのカフカが甦る。

【著者紹介】
フランツ・カフカ : 1883‐1924。チェコのプラハ生まれ。父母はユダヤ人。法学博士号を取得後、労働者傷害保険協会に勤め、サラリーマン生活を送りながら執筆を続ける。生前はほとんど無名で、出版された作品もごくわずか。その作品は、何が書かれているか細部はクリアだが、全体としてどういう意味なのか、さまざまな解釈を呼ぶ。1917年に結核と診断され、’24年死去。作品の大部分は、死後、親友マックス・ブロートの編集によって出版され、世界的な評価を得る

丘沢静也 : 1947年生まれ。ドイツ文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 市太郎 さん

    新訳にて再読。最初から不穏な空気感は漂っているが、独特のユーモアがあって前半はそれなりに楽しく読めるが、後半になるほど登場人物の長い独白がメインとなり、またそれが愚痴っぽいので、段々と読んでる方は暗い気持ちになる。物語もどんどんと沈んでいくようで、wikiに載ってるカフカのラストの想定を鵜呑みにすると本当に救いのない物語。この世の不条理を受け入れていく主人公。よその者を疎外するというより、村の独特のルールからはみ出したものをシカトする民達の様子は、異様にも映るがこれこそが真実なのだと嘆息。城とは何なのか?

  • おにく さん

    光文社版は、カフカが原稿ノートの文章の区切りを章として分けた“史的批判版”を底本にしていて、これにより各エピソードがより印象に残り、住人それぞれの腹に抱えているものが浮き彫りになって見えました。改めて読んでみると、誰より風変わりなのは、村の住人よりむしろK自身で、測量士という自身の役割を認めさせるため、彼は色んな人と衝突し、頑なにこの村に留まろうとする。そんな姿は、彼の過去を何となく想像させられます。人の価値は、役職や肩書で決まるものでなく、人柄の大事さを気づかせてくれました。

  • おだまん さん

    いま楽しめる不条理小説の礎といってもいいのではないかしら。わけわからないけどそれを楽しむ耐性ができたから読めたのかも。未完は惜しいけれどかえって結末がないほうが救いがあるかもしれない。後書きよいです。

  • 田中峰和 さん

    測量士Kが城を訪れるが、自分の仕事が必要ないと知る。2人の助手と合流するが彼らは全くの役立たずで、ホテルの女将や村長など誰もまともに相手にならないものばかり。城が神であって、その神とのつなぎ役が役人のクラムが神の子クリストと考えれば納得しやすい。そして、クラムには直接会えず、彼の秘書モームスが連絡役を務める。この秘書こそモーゼのもじりでないのか。延々と続く城へのアプローチは報いられない。きわめて、宗教色の強い物語で、一神教の考え方が根底にあって、多神教で仏教徒の日本人には理解しにくい内容だと思った。

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フランツ・カフカ

1883‐1924。チェコのプラハ生まれ。父母はユダヤ人。法学博士号を取得後、労働者傷害保険協会に勤め、サラリーマン生活を送りながら執筆を続ける。生前はほとんど無名で、出版された作品もごくわずか。その作品は、何が書かれているか細部はクリアだが、全体としてどういう意味なのか、さまざまな解釈を呼ぶ。19

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