フランス・ドゥ・ヴァール

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ママ、最後の抱擁 わたしたちに動物の情動がわかるのか

フランス・ドゥ・ヴァール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784314011785
ISBN 10 : 4314011785
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
408p;20

内容詳細

死を悼み、不公平をきらい、喜びをわかちあう。情動はけっして人間だけのものではない。科学界が目を背け続けてきたテーマを、霊長類の社会的知能研究の第一人者が語る。前作『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』の姉妹篇となる最新作。22か国で刊行、ニューヨークタイムズ・ベストセラー!米アマゾン・ベスト・サイエンスブック2019に選出、PEN/E.O.ウィルソン・リテラリー・サイエンス・ライティング・アワード受賞。

目次 : 第1章 ママの最後の抱擁―類人猿のアルファメスの暇乞い/ 第2章 心を覗く窓―霊長類が笑ったり微笑んだりするとき/ 第3章 体から体へ―共感と同情/ 第4章 私たちを人間たらしめている情動―嫌悪、羞恥、後ろめたさ、その他の不快さ/ 第5章 権力への意志―政治、謀殺、争い/ 第6章 情動的知能―公平さと自由意志について/ 第7章 感覚性―動物が感じるもの/ 第8章 結論

【著者紹介】
フランス・ドゥ・ヴァール : 1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、ユトレヒト大学特別教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著書は20以上の言語に翻訳されている。米国科学アカデミー会員。2007年には米「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」、2019年には英「プロスペクト」誌の「世界のトップ思想家50人」の一人に選ばれた

柴田裕之撮影 : 1959年生まれ。翻訳家。早稲田大学理工学部、アーラム大学卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    動物(主に霊長類)の研究が、人間社会を解き明かす鍵になる興味深さ。今まで生活する上で思い巡らすことさえなかった情動(感情ではなく)について、素晴らしい観点と知識を得ることが出来た。動物が情動を表出させるエピソードは、例をあげれば切りがないほど面白いものが多いので、読んでいても一切飽きることがない。とりわけドナルド・トランプをアルファオスに例えた権力に関する章は相当に秀逸。動物とは何か、人間とは何かをすら考えさせられる。本当に面白い本だった。期待以上の良書である。

  • Sakie さん

    興味深い本だった。霊長類学者の視点は人間社会について、異なる切り口、深い洞察を与えてくれる。副題は反語ではない。著者は動物に情動があると確信しているし、私も同じだ。私と違うのは、研究者として注意深く管理された実験で確固たる事実を得るという使命感だ。動物の情動は長い時間をかけて進化した。特に霊長類のコミュニティ形成、社会的規範のありようを見れば、ヒトが彼らと同じ情動で日々社会を生きていることは明白になる。情動は種が平和に共存するためのもの。ではなぜ今、ヒトは殺しあっているのかをじっくり考える必要がある。

  • 俊介 さん

    タイトルからも分かるように感動的な本だ。「ママ」という名前のチンパンジーを主題に、動物の「心」に迫った本。学術論文なので、分厚いし、難しいところもあるが、ここまで情感を揺さぶられる論文も少ないのでは。ママが亡くなる間際、長年ママを研究してきた学者が、感動の抱擁を果たす。科学は、とりわけ人間以外の動物の「心」を研究対象とはしにくいのだけど、それを忘れてはいけないということを教えてくれる。しかし、哺乳類に心があるのは分かる。なら、爬虫類には?虫には?私はある、と思う。そんなことを考えさせられる本だった。

  • マイアミ さん

    ★★★★ 主にチンパンジーやボノボなど類人猿の観察や実験を通して動物の持つ情動について理解が深まる本で、特に6章の情動的知能が面白かった。どの実験でも、人もそして動物も相対的な不平等を受け入れず、公平さを求める。これは、生まれながらにして公平さという機能が備わっている、つまり遺伝子に組み込まれていることになる。この社会に偽善者はいないのだ。ただ公平さを求める人間がいるだけ、とも考えられる。動物の情動に対する研究は未だ発展途上の分野らしいのでこれからも興味深い研究成果が紹介されることを期待したい。

  • takao さん

    ふむ

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1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、ユトレヒト大学特別教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著書は20以上の言語に翻訳されている。米国科学アカデミー会員。2007年には米「タイム」誌の「世界で最も

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