フランク・バヨール

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ホロコーストを知らなかったという嘘 ドイツ市民はどこまで知っていたのか

フランク・バヨール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784768469842
ISBN 10 : 4768469841
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,213p

内容詳細

それはナチスの罪だったのか、ドイツ人全体の罪だったのか。ユダヤ人の大量殺戮に感付きながらも知らぬふりをしたドイツ人の罪を問う。ホロコーストの真相を明らかにし、未だ反省なきドイツ精神を検証する。

【著者紹介】
フランク・バヨール : 1961年生まれ。エッセン大学で歴史、社会諸科学、教育学を学ぶ。1986年ギムナジウム教員国家試験合格。1989年ハンブルク大学現代史研究所共同研究員となり、その後ハンブルク大学講師も務める。2000年〜2001年イェルサレムのヤド・ヴァシェムホロコースト研究国際研究所で共同研究員

ディータァ・ポール : 1964年生まれ。ミュンヒェン大学で歴史、政治学を学ぶ。1992年〜1994年カナダ司法省勤務。1995年ミュンヒェンの現代史研究所共同研究員となり、2007年からミュンヒェン大学講師も務める。2010年9月以降クラーゲンフルト大学(オーストリア)教授

中村浩平 : 神奈川大学名誉教授

中村仁 : 1967年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、日本大学ほか非常勤講師。専攻:ホロコーストの文学や歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • うずまきナルト さん

    大学の授業でドイツ語と第三帝国時代のドイツについて学び、ドイツ特にナチスに興味がでてきて本書を読んだ。大学に入学する前はホロコーストの原因はヒトラーにあると(多くの人は)思っていたが、授業や本書を読んでヨーロッパの歴史からみても反ユダヤ主義が国民にあり、様々な複雑な要因が入り混じって、あそこまでの虐殺につながったのかと納得した。すべてヒトラーなどのナチスがすべて悪いのは間違いだと知った。せっかく大学生になったので興味があった分野をかたっぱしから読んでいきたい。

  • 穂積 さん

    ちらっとでも授業中に考えればわかることなんだけど、「なぜドイツ人がホロコーストの存在を無視したのか」に対してあまりにも意識が低いように思う。ナチスはユダヤ人排斥をうたっているのにも関わらず、実際命が奪われることを見ずに過ごせたのか?日本であっても、この問題は無縁ではない。「ヒバクコク」として被害者意識を持ち続けるだけでなく、他民族(朝鮮・中国・琉球・アイヌ)を差別し虐げたという現実を認識する必要があるのは自明だろう。愛国心は、歪んだ正義までも「愛する」ことであってはならない、と私は思う。

  • takao さん

    ふむ

  • えむa さん

    現在でも、第2次世界大戦の前後も含めたあの時代の全容は、まだまだ掴みきれてないのかも。ホロコーストは、恐るべき大犯罪だが、全てがナチスドイツ狭義ではSSの仕業であるというという単純な図式に落とし込もうとした非ユダヤ系ドイツ国民について言及した前半。ユダヤ人たちが排除された後、彼らの住居や財産など利益を得た人たち、疑義をもちながら積極的に抗議をしなかった人たちも共犯ではないか。翻ってわが国にも言えるかもしれない。巨大な暴力の前には抗しきれない?権力の暴走を止めるのは?学ぶことは多い。

  • 釈聴音 さん

    市民の「無関心」や「自己正当化」がナチスの犯罪行為を「知らなかった」という欺瞞を生み、逆転した「(妄想としての)被害者意識」が自らの加害性を抑圧する。現代にも通じる問題である。

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フランク・バヨール

1961年生まれ。エッセン大学で歴史、社会諸科学、教育学を学ぶ。1986年ギムナジウム教員国家試験合格。1989年ハンブルク大学現代史研究所共同研究員となり、その後ハンブルク大学講師も務める。2000年〜2001年イェルサレムのヤド・ヴァシェムホロコースト研究国際研究所で共同研究員

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