ビクトル・デル・アルボル

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終焉の日 創元推理文庫

ビクトル・デル・アルボル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488157067
ISBN 10 : 4488157068
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
宮?真紀 ,  
追加情報
:
533p;15

内容詳細

1980年のバルセロナ。弁護士のマリアは数年前に、悪徳警官セサルが情報屋を制裁した殺人未遂事件で、セサルを刑務所送りにしたことで名声を得た。だが今、事件が陰謀によって仕組まれていたと判明する。マリアは再調査をはじめ、自らの血の桎梏と体制側の恐るべき策略を知る。殺人、偽証、復讐に運命を狂わされた人間たちの悲哀が胸を打つ、欧州読書界で絶賛された大河ミステリ。

【著者紹介】
ビクトル・デル・アルボル : 1968年スペイン、バルセロナ生まれ。バルセロナ大学で歴史学を学んだが中退し、2年間ラジオ局で働いた。1992年から2012年まではカタルーニャ自治州警察に所属。2006年に刊行したデビュー作El peso de los muertos(死者の重み)で、ティフロス小説賞を受賞した。2011年刊行の『終焉の日』は10か国以上で翻訳刊行され、特にフランスでベストセラーとなり、ヨーロッパミステリ大賞を受賞。2016年にはLa v´ispera de casi todo(ほとんどすべてが始まる前日)で、スペインで最も権威ある文学賞のひとつ、ナダル賞を受賞。2017年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエの受章候補者となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のぶ さん

    スペインを舞台にした40年に及ぶ大河ミステリーだが、プロットが非常に複雑に入り組んでいて、自分が正しく読めていないかもしれない。物語は41年と81年が交錯して描かれている。80年代の主人公は弁護士のマリア。40年代はイサベルという女性が語りの中心になる。二つの時代と登場人物が複雑に入り組んだ物語なので、細かなストーリーは書ききれないが、親子3代に渡っての因果が全体の柱となっている。それにスペイン内戦の時代を背景にして、登場人物の心情をも丁寧に盛り込んだとても壮大な話。自分には再読が必要だろう。

  • goro@80.7 さん

    泥流のように押し寄せる過去から清算する現在。人が欲しいのは権力か。操られた人々の罪は消えず因果が応報する。可哀そうなマリアとしか言えません。そしてスペイン、逢坂剛の本でも思ったけど複雑な歴史を抱えているんだな。ドロドロと引きずられ読了いたしました。

  • あさうみ さん

    ミステリよりノワール味が強い。殺人、偽証、復讐の連鎖が親と子と孫の世代を駆け巡り運命を狂わせていく。その連鎖が見どころか、重々しく凄惨なのに心を鷲掴みにされ、引き裂かれる。ねっとりと絡みつき、読了後はカタルシスを通り超える。代償は支払われるわけだが、足りないぞ!と思わず拳をにぎる。

  • 007 kazu さん

    フランコ政権誕生直後の41年と崩壊直後の81年のスペインを舞台とした3世代にわたる物語。弁護士マリアは情報屋を半殺しにした警官セサルを刑務所に送ったことから名を馳せる。が、セサルは実は親の仇ともいえる政治家の秘密を握りかつ娘を人質に取られていた。41年に起きた「事件」が徐々に読者に明かされていく。マリアも真実に迫り、41年に殺害された女性を巡りセサルと接点があることに気づかされる。 セサルを裁くこと自体が人に踊らされていたことを知り、さらに自分の父親は・・(続く)★4.5

  • ネコベス さん

    弁護士のマリアは過去にアルカラ警部を告発しバルセロナで名声を得た。しかしアルカラは国会議員のプブカラを秘密裏に調査していて、口止めの為に娘を誘拐された疑いが浮上。マリアは事件の真相を知る為アルカラと面会する。スペインのフランコ独裁政権下と民主化へ移行した二つの時代を行き来しながら政治的混沌のどさくさに利用され踏みにじられた人々の悲劇と受け継がれる因縁を濃密に描いた人間ドラマ。ひたすら重厚で暗いトーンが続くので食傷気味。幕切れもあっけなく物語全体に漂う虚無と寂寥感が重くのしかかるような読後感が残った。

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1968年スペイン、バルセロナ生まれ。バルセロナ大学で歴史学を学んだが中退し、2年間ラジオ局で働いた。1992年から2012年まではカタルーニャ自治州警察に所属。2006年に刊行したデビュー作El peso de los muertos(死者の重み)で、ティフロス小説賞を受賞した。2011年刊行の『

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