まだなにかある 下

パトリック・ネス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784777815043
ISBN 10 : 4777815048
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;19

内容詳細

ガーディアン賞、コスタ賞、カーネギー賞受賞作家、今世界でもっとも注目を集めるパトリック・ネスの全英ベストセラー、待望の邦訳化。
読者を最後の最後まで翻弄しつづける、予測不能なボーダーレス・ノベル最新作!


【ストーリー】

「少年は海で溺れていた……
 見知らぬ町で目覚めたとき、17歳のセスはそれだけを覚えていた。

17歳の少年セスは、ある日いきなり、誰もいない町で目を覚ます。
溺れたという記憶しかなく、服すら着ていない。飢えとのどの渇きに苛まれつつ、
町を歩き回るうちに、その町が、アメリカに引っ越す前に住んでいたイギリスの
田舎町だと気づく。なぜアメリカで暮らしていたのに、イギリスにいるのか、なぜ
町には人間が一人もいないのか、家族はどうしたのか、どうして裸なのか……



謎が謎を呼ぶという表現がこれほどふさわしい作品はない。
なぜセスはだれもいない町で目覚めたのか? という謎から始まり、ほかの人間は
どうなったのか? セスは死んでいるのか?
ひとつ謎が解けることによって、また別の謎が生まれていく。
自分の人生は”夢”にすぎなかったのか? どんどん謎の深度は増し、最後、
「”現実”とはなにか」という問いに突き当たる……


(原題:MORE THAN THIS)

【著者紹介】
パトリック・ネス : 1971年米国バージニア州生まれ。南カリフォルニア大学卒業後、1999年に渡英。『心のナイフ混沌の叫び1』はガーディアン賞、『問う者、答える者混沌の叫び2』はコスタ賞児童書部門、『怪物はささやく』はカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞を受賞

三辺律子 : 英米文学翻訳家。白百合女子大学、フェリス女学院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェルナーの日記 さん

    ”仮想現実”(VR)を題材にした作品は多く、キアヌ・リーブス『マトリックス』トム・クルーズ『バニラ・スカイ』、アーノルド・シュワルツェネッガー『トータル・リコール』がある。”VR"と”現実”の区別がつかなくなるパターンで本作も同様に展開する。荘子に「夢の中で蝶としてひらひらと飛んでいて目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか?」という哲学的な説話(胡蝶の夢)があるが、彼は結局「夢が現実か、現実が夢なのか?そんなことはどちらでもよいことだ」と言っている。

  • mocha さん

    結局のところどちらの世界が本物だったのだろう。もしかしたらまだ他の世界があるのか。見えてないこと、見ようとしないこと。絶望で胸が塞がれても、見方を変えれば別の未来が開けるかもしれない。溺れたり突き落とされたり、何度も痛みと苦しみに苛まれながら読むことをやめられない。混沌とした出口の見えない話だけど、圧倒的な描写力で読まされた。

  • あっちゃん さん

    SF的でありながら、少年の内面のデリケートな部分も描いていて、中高生にオススメな感じ!しかし、それにしても廃れた街で突如襲ってくる奴、バイオハザードのタイラントとかGを思わせるなぁ(笑)

  • 小夜風 さん

    【図書館】一度は絶望して自ら死を選んだセス。人生の最悪のどん底の辛く苦しい出来事も、視点を変えれば他にもまだ何かしらの意味がある筈だと、そんな風に思わせてくれるお話でした。セスが向こうへ戻ることは、死を選んでしまったあの出来事も本当は死ぬ程のことじゃなかったんだと、自分の視野が狭かったことに気づけたからだと思いました。このお話は続いていくのかな?本格的なSFなんだけど、セスの苦悩は今の子どもたちにも通じるところがあって、凄く引き込まれて読みました。面白かったです。

  • 愛玉子 さん

    物語は16歳の少年が海で死ぬところから始まる。やがて何故か目を覚ました彼がいたのは、誰もいない街。ここは地獄なのかそれとも。この世界の仕組みがうっすらわかるまでが長いよ!わかってみるとキアヌ×ウォシャウスキー監督とか、シュワ×バーホーベン監督とか色々思い出します。十代ではとても抱えきれないほどの傷を負わされた少年少女が痛々しく、大人が助けられなかったことが悲しい。でも大人が介入してはいけない物語なんでしょうね。「なにか」が、得体の知れない不安なものから、未来への希望に変わる瞬間は良いなと思いました。

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