ハンス・クリスチャン・アンデルセン

人物・団体ページへ

人魚姫

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898152126
ISBN 10 : 4898152120
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19×27cm,96p

内容詳細

誰もが知っているアンデルセンの名作が、誰も見たことのない絵本に。幾重にも重なる布、丹念に縫いこまれた糸、宝石のように輝くビーズ…。強く、静かに息づく絵が、人間に焦がれた人魚の恋を語り始める。

【著者紹介】
ハンス・クリスチャン・アンデルセン : 1805‐1875。デンマーク、フュン島の都市オーデンセに生まれる。14歳のとき、オペラ歌手を志してコペンハーゲンに出る。30歳で、イタリア旅行の体験をもとにつづった『即興詩人』が高く評価され、出世作となった。その後『絵のない絵本』『おやゆび姫』『人魚姫』『マッチ売りの少女』『雪の女王』『はだかの王さま』など多くの童話を書き、70歳で亡くなるまでに150編あまりの童話を発表しつづけた

清川あさみ : 1979年淡路島生まれ。糸や布を使ったアート作品、衣装、空間、イラストレーションを創作しつづける作家として、そのオリジナルな世界観が様々な分野から注目されている。またCMなどの広告、CDジャケット等を数多く手がけるアートディレクターとしても活躍している

金原瑞人 : 翻訳家・法政大学教授

鈴木理策 : 1963年和歌山県新宮市生まれ。87年東京綜合写真専門学校研究科卒業。85年よりグループ展に参加するなど活動を開始し、90年初個展。写真集『PILES OF TIME』により第25回木村伊兵衛写真賞受賞。第22回東川賞受賞。画家セザンヌが描いたことで知られるサント=ヴィクトワール山、吉野桜、熊野などを主題に、写真と不可視性の関係を探求する作品を発表しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    私のかわいいあの娘は、はかない薔薇の花びらのよう。純粋な、すべてのひとの心を慰める美しいあの娘を、私たちがまもってやらねばならなかった。初めての恋というものが試練のほどに燃え上がり、かなしい自己犠牲すら選びとるものだと知っていたというのに。 髪をささげたところで、泡になる未来をどこか知っていた。あの娘を知る人間たちが、いつか自分の都合のよいように記憶を変えるときが来ても、私たちは忘れないだろう。あの泡となったはかない娘が、どんなに美しく、どんなに世界を慰めたか、たとえ私たちが泡になって消えても。

  • 匠 さん

    報われない愛は美しい自己満足なのだろうか。原作者は違うが、挿絵が同じ清川あさみによるテキスタイルだったせいもあって、先日再読した『幸せな王子』と比較してしまった。そしてこの物語の自己犠牲も悲しくせつない。子どもの頃に別の絵本でこの話を読んだ時は、言葉が喋れないなら筆談すればいいのになんて思ったけれど、人魚にそんな能力備わってなかったんだった。そして何かを得ようとする時、その引き換えのように何かを失うという現実が、日常のさまざまなシーンの中で確実にあるよな〜っと、あらためて納得させられた。

  • 夜間飛行 さん

    布やビーズによる画は糸の一本一本が波や光となり、ビーズは泡や石となり、見ているだけで切なさが込みあげてくる。人魚は十五になると陸を見るそうだ。四女の見た海豚と鯨、五女の見た氷山と稲妻…いずれも生まれた時に遭う光景のように懐かしい。六女は命を救った王子を好きになるが、彼の心は別の娘にある。消滅するか、王子を殺すか、決断を迫られた娘はナイフを捨てて泡になる。そこは透明な非在の場で、空の娘達が現れて三百年耐えれば不滅の魂を得られると励ます。身を切るような群青の海が赤く染まっていくのは、人魚の愛の色なのだろうか。

  • yanae さん

    清川さんの刺繍が挿し絵になっている絵本。銀河鉄道の夜がとても素敵だったので、こちらも手に取りました。いやぁ、素敵だった♥️物語も子供向けの人魚姫は絵本で読んだことがあったけど、アンデルセンの人魚姫をきちんと読むのは初めてで、こんなに長いお話だったのね。悲しいけど、終わりは少し希望がある。挿し絵がとても素敵で。お話をしっかり彩っています。銀河鉄道よりも個人的には好み。美しさ、嬉しさ、そして悲しみが伝わってくる挿し絵でした。他にもいくつか挿し絵の絵本があるようなので探してみたい。

  • 絹恵 さん

    (再読)声が無くなればあなたを傷付ける言葉を言わずに済むのだろうか。あなたの記憶を泡沫の夢にすることは出来るのだろうか。いや全部違う。自分のためのことを考える隙なんてないくらい、人魚姫はひとりのひとを愛していた。私は人魚姫にはなれないし、ならない。涙をこぼしても好きなものを好きだと言って、自分から逢いに行きたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品