ハイケ・b・ゲルテマーカー / 酒寄進一

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ヒトラーに愛された女 真実のエヴァ・ブラウン

ハイケ・b・ゲルテマーカー / 酒寄進一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488003821
ISBN 10 : 4488003826
フォーマット
出版社
発行年月
2012年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336,7p 19cm(B6)

内容詳細

アドルフ・ヒトラーの23歳年下の愛人として国民に存在を秘匿された半生を送り、死の直前、その妻となったエヴァ・ブラウン。従来“ヒトラーの愚かでつまらない愛人”と歴史家に片付けられてきた彼女だが、実際は独裁者に対等な口をきくほどの、自分の意志をもつ、活溌な一人の女性であった。確たる史料を基に、貴重な写真を交えて、これまで過小評価されてきた“独裁者の愛人”の真の姿に初めて迫る、傑作ノンフィクション。

目次 : 邂逅(ハインリヒ・ホフマン・スタジオ/ 第一次世界大戦後のミュンヘン/ ブラウン家/ ヒトラーとともに権力の頂点へ)/ 拮抗する世界(国家社会主義のなかの女たち/ 総統神話あるいは私人ヒトラー/ 愛人と内輪グループの人々/ オーバーザルツベルクの生活)/ 破滅(戦時下の孤立/ 一九四四年七月二十日とその波紋/ ベルリン攻防戦/ 死を越えて)

【著者紹介】
ハイケ・B・ゲルテマーカー : 1964年生まれ。歴史学者。ベルリン自由大学ならびにインディアナ大学で歴史学、国民経済、ドイツ文学を学ぶ。2005年、ドイツで最も著名な女性ジャーナリストであるマルガレータ・ボヴェリの評伝を発表し、高い評価を受ける

酒寄進一 : 1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、現在和光大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GaGa さん

    エヴァ・ブラウンは美しいが中身のない女性としてよく、小説などでも描かれるが、本書はある意味それを裏付ける。と、言うのは平凡と言うこと以外他に裏付けるような大きな実証がないから。この本もそれを暴き切れていない(と、いうか、もうできないのかもしれない)歴史的史実を探求する本と言うよりも暇つぶしのみで読むといい本かも。

  • キムチ27 さん

    分厚いが、さほどに真実には迫る感触もなく、表紙の写真がそれを現している感じ。ヒトラーは「女」をどう考えるのか。エヴァは『愛された』との実感を安直に受け止めているだけで真の追求は許されないと思っていたのではないか。ヒトラーは「子供を作ること」は拒否した・・「権力者の子供は甘やかされてダメになる」と言うことで。自分を権力者と思う感触を持っていたのかすら危ういが・・この二人、破滅を前にしつつ現実逃避と妄想のうつろう中で揺らぎそうになる心を「何か」を模索してもがいていた感をますます強くした。

  • 星落秋風五丈原 さん

    “真実の”と銘打つわりには彼女自身の肉声や言動が全く資料として残っていないので曖昧な部分が多い。『コリ―二事件』の作家フェルディナント・フォン・シ―ラッハ縁の人が登場する。シ―ラッハ姓は珍しいからすぐぴんときた。

  • ゆずこまめ さん

    歴史に悪名を残したエヴァ・ブラウン・・・でも実際の彼女は驚くほど凡庸な、どこにでもいる女性でした。そんな凡庸な彼女が死を目前にしてからは取り乱すヒトラーよりも落ち着いて堂々と死んでいく。不思議です。影の女でいるしかなかったエヴァの、私は勝ったのよ!という叫びが聞こえてくるよう。結局ヒトラーの何がそこまでよかったのか、ユダヤ人虐殺等どこまで知っていたのか、わからないままだったので、読後は得体の知れないものを見させられたような不気味さが残ります。

  • ななっち さん

    ヒトラーの愛人として最後に一緒に自決していながら、よく実態が分からない女性、エヴァ・ブラウン。というより、ヒトラー自身の私生活の部分がよく分からないといった方がいいのでしょうか。

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