プリンス FOREVER IN MY LIFE

ニール・カーレン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784491048482
ISBN 10 : 4491048487
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
四六判 / 544ページ

内容詳細

誰もが彼を天才と呼んだ。孤高の天才、プリンス――。
そんな彼が唯一心を寄せたジャーナリストが語る、真実の物語。

■孤高の天才プリンスに寄り添った、元ローリングストーン誌・ジャーナリストが語る一級品の伝記、ここに刊行

音楽史における唯一無二の男、プリンス―。彼についての書籍は多く刊行されているが、ここまで繊細で多才なアーティストの側面を愛情深く、丁寧な作業で捉えた書籍はない。というのも、プリンス自身がインタビューにおいて真実を語ってきたとは言い難く、彼に関する情報は、断片的でまことしやかなものがあまりにも多いからだ。彼ほど一貫性をもって語ることが難しいアーティストはいないだろう。むしろ混乱こそがプリンスと言える。本書ではそんなプリンスの本質に迫るべく、著者のニール・カーレン独自の記録以外にプリンスの両親、バンドメンバーを始めとする関係者の証言、既出の情報を丁寧にまとめ上げ解釈を試みた一級品の伝記と言える。

■なぜ今プリンスなのか?

プリンスが亡くなる前年の2015年のシングルカット曲『ボルティモア』。これは米メリーランド州ボルティモアで警察に拘束された黒人青年が死亡した事件に警鐘を鳴らすものだった。その後プリンスがなくなってから4年後の2020年にミネアポリスのペイズリーパーク近くで黒人男性ジョージ・フロイド氏が警察の拘束中に死亡する事件が起こった。
2021年に発売された『ウェルカム・2・アメリカ』。このアルバムは2010年に製作され永くお蔵入りになっていたものだ。タイトル曲をはじめアメリカの分断に警鐘を鳴らすテーマのアルバムだ。かつてプリンスの表現は時代の10年先を行っていると言われたが、くしくも2010年に製作されたアルバムが、今の世界情勢に合わせる形で満を持してリリースされることになった。プリンスについてはデビュー以降様々な語られ方をしてきた。皮肉にも亡くなって以降の分断された世界で、今ほどプリンスが必要とされている時代はない。今こそ彼の生い立ち、メッセージに耳を傾けてほしい。

[目次]
0 . 前奏曲 005
1 . 記憶喪失者の回想録 016
2 . 最後の電話 032
3 . 死者の力 054
4 . 『キル・ゼム・アンド・リーブ』(新装版) 072
5 . 親愛なる父さん(その一):悪い息子 104
6 . 親愛なる父さん(その二):良い息子 142
7 . バットマンとブルース・ウェイン 162
8 . バスケットボール選手と成功者 180
9 . セントラル高校 202
10 . 十代の映像作家 218
11 . 『 パープル・レイン』:暗闇で踊る 240
12 . 孤独な世界 264
13 . 壊れる 第一幕 274
14 . 壊れる 第二幕 300
15 . 壊れる 第三幕:「過去に有名だった人」誕生─ 一九九八年 316
16 . 新千年紀:エホバの証人とボブ・ディランのラビ 346
17 . 僕のギターは優しく泣いている 362
18 . ソニー・リストンの墓 374
19 . 笑い、嘘、そして人から学ぶということ 390
20 . ミネソタ・ナイスと裏の顔 414
21 . 楽章終結部 446
後記:プリンス文学 496
謝辞 512 / プリンス年表 518

【著者紹介】
ニール・カーレン : ローリング・ストーン誌、週刊誌ニューズウィークで記者として働く。ニューヨークタイムズにも定期的に寄稿。著書に『ベイブス・イン・トイランド:あるロックンロールバンドの発掘と成功への道』。他にもマイナーリーグベースボールから宗教原理主義者、言語学など幅広いテーマで執筆。ブラウン大学卒業。生まれ育ったミネアポリスで暮らしている

大石愛里 : 千葉県市川市出身、成蹊大学文学部卒業。オーストラリアのメルボルンで、会社勤めと翻訳家という二足の草鞋を履く生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆうきなかもと さん

    プリンスって実はこんな人だったんか!!!って言うような本。長年のファンほど驚きは大きく、鬱々とした気持ちになるのではないか。個人的な驚きがたくさんあった。たとえば、プリンスは、プロレスファンだったとか、実は股関節の手術受けてたとか、肉も結構食べてたとか。 一人ぼっちで死にたくないプリンスという男のハッタリに、以前度同じように歩きながらぴっとりドレッシング頼むよ

  • nobu23 さん

    プリンスと親しかった雑誌記者から見たプリンスの内側を書いた本。 音楽的な内容はあまりなくて、親族などプライベートな内容が中心。

  • K.C. さん

    自身にとってプリンスはずっとあいこん。評伝を読むのは2冊目。近い位置にいた筆者が記した一冊。プリンスのイメージが変わったり、逆に固まったりという内容。妥協を許さない姿勢は、アスリートなどにも見られる。それが理解されるかはなかなか難しい。読みやすい一冊ではないが、ファンの方には。

  • Naosan_5 .Jeweler さん

    10日で、読了📖 特に面白かったのは、前半部分でした。 著者とプリンスとの会話文が多くて、自伝的なWTHE BEAUTIFUL ONESWの口伝筆記文とは趣きが違います。 著者のニール・カーレンがそんなミネアポリスの街(プリンスと同じノース地区出身)を今でも大好きで、プリンスは友達と断言した事で、まだ救われる本でした。 大石愛里さんの翻訳も読みやすくて、プリンスの育ちについてなど感想を聞いてみたくなるぐらい、信頼してしまいます。 総合するとプリンスについて書かれた本の中では、素晴らしいです📖

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ニール・カーレン

ローリング・ストーン誌、週刊誌ニューズウィークで記者として働く。ニューヨークタイムズにも定期的に寄稿。著書に『ベイブス・イン・トイランド:あるロックンロールバンドの発掘と成功への道』。他にもマイナーリーグベースボールから宗教原理主義者、言語学など幅広いテーマで執筆。ブラウン大学卒業。生まれ育ったミネ

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