ニーアル・ファーガソン

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憎悪の世紀 なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか 下巻

ニーアル・ファーガソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152088840
ISBN 10 : 4152088842
フォーマット
出版社
発行年月
2007年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
仙名紀 ,  
追加情報
:
22cm,510p

内容詳細

20世紀の血なまぐさい特質は、21世紀にも負の遺産として持ち越されるのか。希望はあるのか。定量的で巨視的な歴史分析と人の心の中を覗き見る洞察力で、これらの問いに挑む。気鋭のヒストリアン、初の邦訳。

【著者紹介】
ニーアル・ファーガソン : ハーヴァードの歴史学者。1964年スコットランド、グラスゴー生まれ。オックスフォード大学マグダレン・カレッジを卒業後、ドイツ留学、ケンブリッジとオックスフォードでの講師職を経て、2000年からオックスフォード大ジーザス・カレッジ教授、2004年からハーヴァード大学歴史学教授となる。また金融史の分野においてもハーヴァード・ビジネススクール教授、スタンフォード大学フーヴァー研究所のシニア・フェローも務める。史料やデータを再構成・再検証して歴史の再解釈を試みるリヴィジョニズムの手法、または「もしも…だったら」という仮定に基づく反事実歴史学(カウンターファクチュアル・ヒストリー)の第一人者として知らる。現在も英米両国でテレビや新聞・雑誌などのレギュラー・コメンテーターとして活躍している。2004年には『タイム』誌の「世界でもっとも影響力のある100人」にも選ばれるなど、今後の活躍が期待される

仙名紀 : 翻訳家。1936年東京生まれ。上智大学新聞学科卒。朝日新聞社で主として雑誌編集に携わったのち翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 五月雨みどり さん

    上巻に引き続き,「こんな歴史があって」「こんな風に戦って」「こんな風に死んで」「こんな風な世界になったの」が延々と続くのだが,さすがに下巻では虐殺・暴行・レイプの残酷描写が多くて怖気が立つ。1936〜1945年で世界中で1億7千万人ほどが死んでいる。一番多いのはソ連。ドイツもかなり多い。全体的にみて一番酷い目に遭ったのはポーランド。しかしご存知の通り,終戦後も朝鮮半島やソ連,中国,ベトナム,カンボジア,中東,バルカン半島,アフリカ等で次々に人は殺されていった。本当に「憎悪」にまみれた20世紀だったのだ。

  • ゆずこまめ さん

    憎悪の世紀が終わらない今、この本を読むことには意味がある。そう思って読んだ。でも憎悪の世紀を終わらせるためにどうすればいいか、肝心な部分は見えない。それは著者のせいではないけれど。

  • takao さん

    ふむ

  • K さん

    「ほかの人間を劣等で有害な者、つまり単なる虫ケラと見なせる思考が、二十世紀の武力衝突がきわめて残忍化した最大の理由の一つ」と指摘しているが、戦争や内戦に限らず、ヘイトスピーチやいじめだって根底にはそういう思想があるように感じる。彼はISのことをどう見ているのだろう。一貫して性悪説に基づいて記述されている印象を受けるが、人間に備わる悪の資質が露見して暴れ出すのを阻止すべく何ができるのか、歴史を踏まえて提言してくれたらもっと良かったのに。それは読者一人ひとりが考えなさいということでしょうかね。

  • しく さん

    まあ、面白いんですが、あからさまに日本の章にやる気がない。密度的にドイツの5分の1以下、アメリカの戦略爆撃の残虐さの記述より少し多い程度でしょうか。その割に、田中智学についてきちんとした記述があったりで取り上げる所が渋い…。 それに比べると日本の書物は思想家の扱いが雑なんじゃないかって気がしました。

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ニーアル・ファーガソン

世界でもっとも著名な歴史家の1人。スタンフォード大学フーヴァー研究所のミルバンク・ファミリー・シニア・フェローであり、グリーンマントル社のマネージング・ディレクター。「ブルームバーグ・オピニオン」にも定期的にコラムを寄稿している。国際エミー賞のベスト・ドキュメンタリー部門(2009年)や、ベンジャミ

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