ナタリー・エニック

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芸術家の誕生 フランス古典主義時代の画家と社会

ナタリー・エニック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000227797
ISBN 10 : 4000227793
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368

内容詳細

手職従事者としての絵師から、天与の才能を持つ芸術家の誕生に至る、画像制作者の社会的表象の変化を、フランス古典主義時代のアカデミー設置による高級専門職化に着目し、総合的に跡づけた芸術社会学の労作。

【著者紹介】
ナタリー・エニック : フランス国立科学研究センター主任研究員。当初、ピエール・ブルデューに師事。芸術社会学専攻

佐野泰雄 : 東京大学大学院博士課程中退。一橋大学言語社会研究科教授。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ラウリスタ〜 さん

    芸術家の誕生、正確に言えば絵師から芸術家への変化についての博士論文を基にした本。17、18世紀のフランスが舞台。アカデミー創設は職人芸であった絵画が詩人と同レベルの存在だと認めてもらおうって運動。この200年で、職人に過ぎなかった画家がいかに芸術家の一員として、さらには芸術家を代表する存在になっていくかってことが膨大な資料を駆使して語られる。26歳の博士論文だからか、引用などに誤りが多い、二次資料の頼っているなどの難点が指摘されてはいるが、それを補うダイナミックな論文。

  • tieckP(ティークP) さん

    博士論文をもとにしているので、あとがきにあるようにやや間違い含みだし(訳者が知る範囲で訂正しているのは本として好感が持てる)、新書のようなサービス精神はない。ただ、17世紀フランスにおける、職人としての画家から芸術家としての画家の間にはさまった「アカデミー」期の画家の立場を社会学的に(とはいえ芸術家性への十分な配慮を感じさせて)述べた本として価値はあると思う。やや記述に章ごとの癖があるかわり、全体を通して読まなくても、特に後半の章を読むことで絵画における重要ないくつかの論争についても学べるかと。

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フランス国立科学研究センター主任研究員。当初、ピエール・ブルデューに師事。芸術社会学専攻

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