動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

ドリアン助川

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797674378
ISBN 10 : 4797674377
フォーマット
発行年月
2023年10月
日本
追加情報
:
295p 19cm

内容詳細

どんぐりの落下と発芽から「ここに在る」ことを自問するリスの青年。衰弱した弟との「間柄」のためにニワトリを狙うキツネのお姉さん。暗闇から光の世界へ飛び出し、「存在の本質」を探すコウモリの男の子。日本・南米の動物たちが見た「世界」とは?哲学の入門書よりやさしく学べて、明日を「生きる」意味が見える物語。

【著者紹介】
ドリアン助川 : 明治学院大学国際学部教授。1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。小説『あん』(ポプラ文庫)は英語、ドイツ語、イタリア語など二二言語に翻訳され、フランスでは「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など四冠に輝く。『線量計と奥の細道』(幻戯書房・集英社文庫、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えも さん

    世界各地の動物たちに、生きていくうえでの思いを語らせると、それは畢竟、哲学になるのですね。しかも彼らの生態を丁寧に描写していて、良質な解説書にもなっています▼ドリアン助川さんって、名前を聞いた段階で勝手にお笑い芸人と思っていたので、これまで読まずにいました。どうも失礼をば致しました。

  • りらこ さん

    思考や行動を言語化することで、かれらの存在が私たち人間との共通部分、いやむしろ彼らのほうが粗削りではあるけれども賢く、自分の特性を生かすことからの深い思考を可能としているのではないか、短編1篇を読むたびに、鈍器で軽く殴られながら読んだ。命のありかた時にそれは厳しく、はかなく、非力である。どうしようもなさを理不尽ととらえず、争わないことを無敵とする。おそらく何度も繰り返してよむうちに、好きな短編、向き合うことに逃げたくなる短編がでてくると思う。たとえ鈍器で毎回殴られても、それでも。

  • toto さん

    たくさんの希少動物の生態や自然環境、そして心情がコミカルにシビアに描かれている一冊。 童話っぽい語りが想像させてくれる。 クマにおたま持たせて視力測定?考えるヒトならぬ、考えるアリクイのポーズってどんなだろう? 反対に命を終える者は割と淡々とした事実で述べられ、感傷的になる暇もない。捕った方にしたら明るい話だし。 ナマケモノ🦥、ジャガー🐆、ゾウガメ🐢、ペンギン🐧の章が特に好き。再読したら変わりそうで楽しみ。挿し絵の版画も素敵なので、いつか買いたい。

  • 冴子 さん

    友人のオススメ。簡単な文体で綴られた動物をモチーフにした哲学的な短編集。動物に実際に頭脳があるかどうかは別として、生活の悲しみや苦労が偲ばれ、哲学って身近なものから入るとわかりやすいのだと思った。

  • taku さん

    様々な動物たちが自我を持ち、存在、意味、認識などを考える哲学的寓話。深く追究する内容ではなく、柔らかな目線と動物物語としての軽妙さが思考を窮屈にさせず読みやすい。自然界の厳しさを描き、生きていく希望も感じさせ読後は沁々する。擬人化は、その存在に人間を、その世界に人間社会を重ねさせるもの。確かに在る私は、不確かさや他者との間柄を楽しみ、悩みながら、どう生きていくかを考えていこう。ドリスケさんの著書、他にも読んでみたくなった。

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人物・団体紹介

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ドリアン助川

1962年、東京生まれ。詩人、作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。2013年出版の小説『あん』(ポプラ社)は映画化に加え、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ルーマニア、レバノン、ロシア、中国、

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