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スタン・ゲッツ 音楽を生きる

ドナルド・l・マギン

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105071318
ISBN 10 : 4105071319
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フィッツジェラルドこそが小説であり、スタン・ゲッツこそがジャズであった。ボサノヴァなど新しいスタイルを常に取り入れ、第一線で半世紀近く活躍したスタン・ゲッツ。酒やクスリに溺れていても、ひとたびステージに上がれば自由自在な即興が冴えわたり、どんな楽曲も美しく演奏せずにはいられない。その音楽を愛し続けてきた村上春樹が、いつの日か翻訳したいと願っていた傑作評伝、ついに完訳。

【著者紹介】
ドナルド.L.マギン : 1927‐2012。作家、ビジネスマン。ディジー・ガレスピー、マックス・ローチ、ソニー・スティット、ローランド・ハナ、ユービー・ブレイク、ロバータ・フラックなどのジャズ・コンサートをプロデュース。カーター大統領政権下のホワイトハウスで3年間勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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かなりヘヴィなボリューム、560ページで上...

投稿日:2021/04/19 (月)

かなりヘヴィなボリューム、560ページで上下二段組。 ジャズやスタンゲッツ好きなら大丈夫、村上春樹さんの翻訳のおかげかな。 読み進めるとようやく駆け出しジャズミュージシャンになり、力強くスウィングすることを目指していたスタンゲッツ、そしてボサノバに傾倒していくスタンゲッツに話が移っていく。 当時アルバム「ゲッツ・ジルベルト」がどれほどのインパクトをアメリカのレコード業界に与えたか。 後追いでCDを聞いている僕ら世代が知らない熱狂がこと細かく書かれている。 序文にあるように「音楽を愛するものはすべて、父親が彼に最初のサキソフォンを買い与えた1940年から、1991年の死に至るまで、彼を駆り立て続いてきた、その内なる強固なバネに感謝するべきかもしれない」。

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    スタン・ゲッツは、ほとんど知りませんが、村上 春樹訳なので読みました。ボサノヴァにも影響を与えていたんですね。溢れる音楽の才能を持った天才ジャズプレイヤー、但し人間のクズ(アル中、ヤク中、ムショ帰り、DV野郎等)のスタン・ゲッツと音楽の才能は皆無、但し一応真っ当な人間の私とではどちらが良いでしょうか(笑)村上 春樹の「叙情と悪魔 訳者あとがき」はGOODです♬ https://www.youtube.com/watch?v=OImDUcngWAk

  • Kajitt22

    十代の頃、間違って買ったL P『ゲッツ/ジルベルト』に魅了されて以来のコアなゲッツのファンだと密かに自認している(密かには訳者が書いている通り)。「演奏はいいが嫌なやつ」との評は何度も目にし、少し悲しい思いをしたことも。この素晴らしい評伝で、彼の栄光の山の高さと、薬とアルコールそして暴力での奈落の深さの激しさには衝撃を受けた。当時のジャズマンの早逝もわかる気がする。40年代後半から90年代初めまで、彼の生き様を追体験し、またジャズの変遷をも辿ることができる読み応えのある一冊でした。

  • kayak-gohan

    ジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツの伝記。詩情豊かに旋律を歌いあげる芸術家である反面、ドラッグ、酒に依存し暴力、破壊を繰り返す人格破綻者でもあったゲッツ。家族に対しても深い心の傷を負わせており、最後までそれが赦せなかった子どももいる。そのすべてが赤裸々に記述されていて、度重なるその振る舞いを読んでいて途中で気が重くなって嫌になった。それでも、ゲッツが心の中に抱えていた不安と憤りを丹念に読み込んでいくと、そこに深い孤独があり、それが彼の才能とどこか不可分に結びついていると思うと言いようのない切なさを感じる。

  • 春ドーナツ

    パソコンのスピーカーは無音の囁きを繰り返すので、イヤホンをつけてYouTubeでゲッツのリリカルなヴォイスに耳をすませながら本書を読む。1曲終わるごとに広告が挿入される場合もあって、世の中は確実に椎名誠の「アド・バード」の世界へ突き進んでいると思う。「イパネマの娘」は実在しておりジャズシンガーとして活躍したそうです。イパネマの娘は「イパネマの娘」を歌ったのだろうか。ゲッツの評伝なので、そこのところはわからない。訳者が「悪魔」と表現した部分は、玉置浩二の伝記にも含まれていて、ファンとしては悩ましいですよね。

  • DEE

    サックス奏者として天才の名を欲しいままにしたスタン・ゲッツの伝記。 深みとキレを増していく演奏とは裏腹に酒とヘロインに溺れ、暴力を振るい、時に経済的に困窮する。破滅的で起伏の激しい人生だ。もちろんジャズミュージシャンがみんなヤク中というわけではないけど、そういう品行方正な人生は伝記になりにくい。訳者の村上春樹が言うにはスタンの人生はジャズの歴史に重なる。だから個人の伝記として読みながらジャズの歩みも分かる。かなりの分量だが、これを読んでる間はジャズ以外の音楽を聴かなかった。そしてそれは実にいい時間だった。

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