百代の過客 続 日記にみる日本人 講談社学術文庫

ドナルド・キーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062921060
ISBN 10 : 4062921065
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
800p;15

内容詳細

西洋との鮮烈な邂逅で幕を開けた日本の近代。遣欧米使節、諭吉、鴎外、漱石、植木枝盛、子規、啄木、蘆花、荷風―。有名無名の人々が遺した三十二篇の日記に描かれる、幕末・明治という日本の「若い時代」に現出したさまざまな異文化体験。そこに浮かび上がってくる、日本人の心性と日本人像、そして近代日本の光と陰。日記にみる日本人論・近代篇。

目次 : 序 近代日本人の日記/ 近代(遣米使日記/ 奉使米利堅紀行/ 西航記/ 尾蝿欧行漫録/ 欧行日記/ 仏英行/ 航西日記(渋沢栄一)/ 米欧回覧実記 ほか)

【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922年、ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学卒業。コロンビア大学名誉教授

金関寿夫 : 1918〜1996。英文学者・翻訳家。同志社大学文学部英文科卒業。神戸大学教授、東京都立大学教授を歴任。東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    約700頁、ようやく読了。幕末から明治・大正までの間の日記は、日本人が否応なく西洋文明と付き合わなければならなかった時代を反映。或る者は挫折、拒絶し、また或る者は易々と馴染む様を記す。津田梅子に代表される女性の日記は興味深い。徳富蘆花の日記からくる嫌悪感。木下杢太郎が、我が故郷・銚子と浅からぬ縁があった喜び。最後を飾る永井荷風の日記から『あめりか物語』が読みたくなった。

  • みつ さん

    「日記にみる日本人」について、正篇に続き、本書では幕末からの近代を取り上げる。著者は当初、ごく最近のものまでを取り上げる予定だったとのことだが、興味深くしかも膨大な日記が多いため(徳冨蘆花のものは、5年間で四千ページに及ぶとか)明治時代までで終わっている。それでも700ページを超え、しかも書き留めておきたい箇所も多いため、メモ書きもノート130ページ余り、半月以上、この本にかかりっきりだった。開国後の西欧文明との出会いを綴ったものが多い中、北海道でアイヌの人々と交流した松浦武四郎の日記が目を引く(Aへ)。

  • 佐島楓 さん

    近代日本の市井の人々や文豪の日記を読み解いたもの。幕末から明治期まで、さまざまなかたの身辺を読むことができ、非常に身近に感じられた。一日をかけ夢中になって読んだ。特に正岡子規の日記は、病床にありながら想像の翼を忘れぬところが胸に迫る。有島武郎にいたっては、小説で抱いていたイメージが一変してしまった。日記のプライベートさゆえに、ここまで歳月が過ぎても書いた人間を丸裸にしてしまう。書き記すことの大切さ、怖さを知った。この続編も前編も、とても勉強になった。名作。

  • 呼戯人 さん

    ドナルド・キーンは2012年に90歳を過ぎて、日本人になった。東日本大震災と福島第一原発の事故によって打ちひしがれていた私たちにとって、このことはどれほど勇気を与えられたことだったか。政府と東電の無責任極まりない対応を見て、この国の無責任体制は戦前の日本と少しも変わらないことを知った。多くの外国人は逃げ出していった。しかし、この人はそのときに日本に帰化したのだ。それほど日本を愛するこころを持ったドナルド・キーンから日本の良さについて学びたいと思った。

  • KAZOO さん

    この巻は明治以降の日記関係が掲載されています。前の巻よりも紹介作品が少ないのにページが多くなっています。というのは筆者が前の巻の日記は日本文学史で結構論じておられるからだということがわかりました。明治以降の分野はどちらかというとノンフィクションや記録的な観点からのものが多くあって論じる部分が多くなったのだと感じています。

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人物・団体紹介

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ドナルド・キーン

1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’1

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