フョードル・ドストエフスキー

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白痴 上 岩波文庫

フョードル・ドストエフスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003261385
ISBN 10 : 4003261380
フォーマット
出版社
発行年月
1994年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,627p

内容詳細

高貴な人間は道化の姿をしている―ロシア社会の混沌の中にあらわれた純粋で無垢な主人公ムイシュキン公爵は、すべての人々に愛される。悲劇の翳を宿した美女ナスターシヤにも、清純な令嬢アグラーヤにも、粗暴な野心家ラゴージンにも。しかし…。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    物語の冒頭からすでに19世紀ロシア小説という風格。運びもまた、いかにも大河の流れを彷彿とさせるもの。原題の"Идиот"は英訳しても"idiot"であり、言葉そのものは否定的なものに見える。しかし、ここでのムイシュキンの造形はむしろ限りなく"innocent"な存在である。彼の存在は、周縁とはズレているというか、常に巧まずして孤高である。悲劇的な様相さえ漂う。そして、プロットは事件的な起伏には乏しく、会話によって進行してゆく心理劇であるようだ。ナスターシャ、アグラーヤは対照的でありながら、共に魅力的だ。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    光文社新訳古典文庫で読んでいましたが、図書館に4巻がなく、本屋に行っても見つからなかった為、岩波版で再読。村八分にされていたマリイについて話すムイシュキン侯爵は残酷だなと思う。マリイが人並みの自尊心があった上で公爵を愛していたら、公爵が愛ではなく、憐れみの為の行動は屈辱としか思えなかっただろう。そして汚れた女として蔑む周囲に牙を剥き、札束で頬を引っ叩くような求婚者、ガーニャの自尊心を嘲笑うナスターシャですが、辛かった自分の事を理解してもらえたと公爵に軟化する。おい、良いのか、その人でと思わずにいられない。

  • ほりん さん

    黒澤明がこの小説を原作に映画を撮ったときのことを振り返って、「必要なことは全て原作に書いてあった」と言っていた。非常に細やかに描かれているので、ある程度の勢いをもって読まないとストーリーを見失ってしまいそうになる。ムイシュキン公爵、ナスターシャ、ラゴージンなど、人物設定と配置が実に巧み。3人がぶつかり合う場面は、緊迫した心理戦でぞくぞくするくらいだった。ナスターシャの美しさと気まぐれなふるまいの奥に隠された、鋭さと繊細さと脆さ、そして哀しみ。ムイシュキン公爵の善良さ。ラゴージンの強引なまでの愛。下巻へ。

  • D21 レム さん

    前書きに、物語の重要な展開がかかれてしまっていたので、激しくがっかりした。前書きでネタバレはひどい。物語を楽しみたくて驚きたくて読もうとしているのに。世間知らずでぼんやりしているように見えるムイシュキン公爵が、急に切れ者のように、相手の核心に触れる発言をして相手をドキッとさせるところに読みごたえあり。ラゴージンやナスターシャの狂気じみたところ、ほかの登場人物のいかにも人間じみた会話の数々は、血が通っていて愛を感じる。これはロシア人気質なのか?恋愛の描き方は、トルストイのほうが上手だと思ったが。

  • みや さん

    「罪と罰」に続き、ドストエフスキーは2作目。今回も面白さがさっぱりわからない…。 善良で真っ直ぐすぎるが故にバカだと評される主人公の登場が、周りの人たちに様々な感情を生んでいく。彼の心の美しさに虜となる人、純粋さを利用しようと企む人、苛立ちや憎しみを感じる人など。私は完全に3番目。でもこの人の良さが分からないと私の性格が歪んでいると言われているようで更に嫌になる。下巻で彼の清らかさに気付けるだろうか。ナスターシャも情緒不安定すぎて、なぜ持て囃されるのか理解できない。ラゴージンが一番好き。

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