トーリル・コーンフェルト

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マンモスの帰還と蘇る絶滅動物たち 人類は遺伝子操作で自然を支配できるのか

トーリル・コーンフェルト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909355195
ISBN 10 : 4909355197
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
263p;20

内容詳細

マンモスをはじめとする絶滅種の遺伝子操作による再生は人間と自然との関係について深い疑問を投げかける。環境を破壊し、多様な動物や植物を絶滅に追いやってきた人間は、いま、その再生と種の創出に踏み出そうとしている。それは単に種の問題にとどまらず、ツンドラの崩壊をはじめ大きな環境問題にも通じる。人類はどこまで地球の自然と生き物の運命に手を染めてよいのか。最先端の科学者たちによる研究の実態を追い、私たちに重要な問いを提起する科学ノンフィクション。

目次 : まったく新しい世界/ シベリア北東部の夏/ 誰がマンモスを作りたがってるの?/ ゾンビたちの春が来る/ 翼のある嵐/ ブカルドが蘇るはずだったのに/ 冷凍庫からやって来たサイ/ 「実際、ことはそう単純ではない」/ 神の道具箱/ 成長する死者/ アヒルのような外見をしてアヒルのように鳴くのであれば…それは本当にオーロックス?/ 野生化するヨーロッパ/ 「ほとんどの人は正気の沙汰ではないと言うだろう」/ ニワトリの中の恐竜/ ユートピアとディストピアは紙一重/ 溶ける巨人/ 生命は一つの道を見出すだろう

【著者紹介】
トーリル・コーンフェルト : 生物学をバックグラウンドに持つスウェーデンの科学ジャーナリスト。バイオテクノロジーの急速な発展が、私たちの世界にどのような変化をもたらすかということに、強い関心を抱いている。『マンモスの帰還と蘇る絶滅動物たち―人類は遺伝子操作で自然を支配できるのか』が、彼女のデビュー作

中村桂子著 : JT生命誌研究館名誉館長。東京大学理学部化学科卒業。東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了(理学博士)。三菱化成生命科学研究所人間自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、東京大学先端科学センター客員教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任後、生きることを考え、表現する場である「生命誌研究館」を1993年に創立。副館長、館長を務め、2020年4月より現職

中村友子 : スウェーデン語講師及び翻訳者。ストックホルム大学文学科留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 志村真幸 さん

     近年、恐竜やマンモスなどの絶滅動物を復活させるプロジェクトは、各地で進んでいる。ただし、単純にDNAを複製して、といった方法は不可能なことが判明しており、遺伝子の組み換えや、生殖細胞の操作が主流となっている。そうした最先端を取材し、いまどこまで来ているのかが明らかにされていく。  本書を読んだかぎりでは、マンモスの復活にはまだ時間がかかり、恐竜は不可能に近いように思える。そして、なぜそうなのか、どんな技術なら可能性があるかが、よく理解できる。  絶滅動物に関わる倫理的な問題にも踏みこんでいる。

  • vonnel_g さん

    マンモスから栗(日本の品種が輸入されたことによりアメリカの栗は絶滅に瀕しているという)まで、目的も手段も違うけれど生き物を「復活」させたい科学者たち。読んでいるうちに「マッド・サイエンス」という言葉が頭に浮かぶ。遺伝子組換えに反対している人たちが想像するような世界にはまだまだ全然遠いことをしみじみと感じる。ジョージ・ルーカスが恐竜再生プロジェクトにお金出してるとは。それにしてもなんでヨーロッパの人そんなにオーロック好きなの。

  • RS さん

    マッドサイエンティストに片足を突っ込んでいそうな研究者たちのストーリー集。絶滅動物を蘇らせようとすることは良いことなのか。倫理、環境の点から異なる意見はあるが少なくとも技術の発展には役に立つ。やはり技術開発には個人の強い思いが重要と感じさせる一冊。ここで書かれている再生技術の方向性が世の中に合っているかどうかは別にしてだが。

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生物学をバックグラウンドに持つスウェーデンの科学ジャーナリスト。バイオテクノロジーの急速な発展が、私たちの世界にどのような変化をもたらすかということに、強い関心を抱いている。『マンモスの帰還と蘇る絶滅動物たち―人類は遺伝子操作で自然を支配できるのか』が、彼女のデビュー作

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