講演集ドイツとドイツ人 他五篇

トーマス・マン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003243473
ISBN 10 : 4003243471
フォーマット
出版社
発行年月
1990年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
238p;15

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Gotoran さん

    先に読んだ高橋義人著『ドイツ人のこころ』経由で本書へ。トーマス・マンの第2次世界大戦前後の6つの講演を収録。表題『ドイツとドイツ人』は1945年ドイツ降伏直後に亡命先のアメリカでの講演されたもの。ドイツの精神的伝統の(宗教、音楽、哲学などの領域での)特質が見事に描き出されている。また「理性に訴える」(1930年)では、ナチス・ドイツとの完全な絶縁の表明と理性に立脚した本来の任主主義を訴えている。…戦時中、戦後、晩年のドイツについてのT・マンの考え方や当時のドイツ人の考え方を窺い知ることが出来た。

  • スプーン さん

    (表題講演のみレビュー) 「あの嫌悪すべきナチズムの根底には、愛し、愛されたいという願いが入っている」と言うマン。 醜いナチスを生み出すのも、美しき芸術を生み出すのも、人間の業なんだろうなという気がしてくる。 結果、小我が生み出す大小様々な犯罪に対抗できるのは何なのか? やはり大我の愛なのではないかと思えてくる。

  • Happy Like a Honeybee さん

    一般的概念と自惚れは、常に恐るべき不幸を惹き起こすことになる(ゲーテ)ナチスから国籍を剥奪されても、ドイツ精神を全うしたトーマスマン。2度の大戦で国民たちが疲弊する中、理性に訴える講演は修羅場を潜り抜た者の叫びである。ショーペンハウアー、ヴァーグナー、ニーチェなどを引用し、現代でもその思想は受け継がれてると言えよう。

  • D.Okada さん

    一言でで言えば、「ドイツの崇高さと醜悪さとをひとつのものとして考えよう」ということだろうか。「ドイツは一つであり、その最良のものが悪魔の奸策にかかって、悪しきものになったのだ」。ゲーテは確かに偉大で静謐なるものであるが、ゲーテですら、「良き伝統」に組み込むのは誤りである。

  • ブルーツ・リー さん

    余りネットでは発言しないようにしているのだけれど、ゲーテとは、思想的に近しい部分があるのかも知れない。 「若きウェルテルの悩み」を読んで、まさに自分が考えている事だ。と思ったものだが、それでも、まだゲーテの頃にはキリスト教秩序もしっかりしていたから、確たるものが存在しやすい時代ではあった。 今は、多様性。「○○であるべきだ」は、徹底的に嫌われるし、ある意味では民主主義が進んだとも言えるのだが、芸術家たるもの上昇を目指すべし!という主張が、少なくともSNSではできなくなってきている。小説に書いてどうか。

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トーマス・マン

1875年ドイツのリューベックに生まれる。1894年“Gefallen”でデビユー。1929年ノーベル文学賞を受賞。ナチスの台頭によりアメリカに亡命し戦後はスイスに移住。ヒューマニズムの立場で民主主義を支持。作品に「ヴェニスに死す」「魔の山」などがある。1955年没

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