ブッデンブローク家の人びと 上 岩波文庫

トーマス・マン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003243312
ISBN 10 : 4003243315
フォーマット
出版社
発行年月
1979年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,357p

内容詳細

「ある家族の没落」という副題が示すようにドイツの一ブルジョア家庭の変遷を四代にわたって描く。初代当主は一八世紀啓蒙思想に鍛えられた実業家である。代を追うにつれこの家庭を、精神的・芸術的なものが支配し、次第に生活力が失なわれてゆく。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    19世紀のドイツ。ブッデンブローク家の1代目ヨハン・ブッデンブロークは、商才があり財を成した。冒頭では、すでにヨハンは老人で孫娘トーニを膝に乗せている。二代目のヨハンが物語の中の現在の当主。二代目ヨハンの嫁について、多少批判的な視線も感じる。上巻の終盤では、かわいいトーニが大人にな結婚をしても幸せでないのを見るのがかわいそうだ。どうしてときめいた人と結ばれなかったのか。家族の明暗に、革命が影響していくようだ。

  • 星落秋風五丈原 さん

    【ガーディアン必読1000冊】物語はブッデンブローク家の愛娘アントーニエ(愛称トーニ)が家族の前で教理問答を暗唱する場面で始まる。ヨハン・ブッデンブローク商会を開いた当主ヨハン・ブッデンブロークと妻アントアネットが一代目、その息子ジャン(当主は代々ヨハンを襲名)と妻エリーザベトが二代目、アントーニエはヨハンの長女にあたり他にトーマスとクリスチアンという兄弟がいる。家には詩人とかかりつけの医師もやってきて、夕食を共にする。実はこれが一家の最も幸せな時代であり今後副題「ある家族の没落」が示した通りの道を歩む。

  • みつ さん

    約40年ぶりの再読。新たに買い求めたが訳も文字組みも当時と同じなので、細かな文字が読みにくくなった自らの歳月の流れも感じる。出版は20世紀の最初の年であるが、物語は1835年から始まる息の長いもの。手紙や一家の年代記に年号が付されているので、1848年の革命の位置付けも明確になる。初読時に一番印象に残った登場人物アントーニエは、気ままで高慢なお嬢様気質全開でやはり魅力的。厳格な生活を送る兄トーマスとの対比も鮮やか。上巻は祖父の世代からコンズル(領事)ヨハンを中心に進み、世代交代のところまで描かれる。➡️

  • chanvesa さん

    コンズル・ヨハンの娘婿グリューンリッヒは登場の時からうさんくさく、それを見抜けず、商売上の観点からトーニに結婚を押し付ける描写は、単純と言うかわかりやすい。トーニのわがままぶりも現代の目から見ればブルジョワ臭が抜けないお高くとまった人間に見えてしまう。この一家にはろくな人間がいないのだろう。「ある家族の没落」、しかたがないこととしか思えない。またここで書かれる革命は市民革命でもなく、暴動まがいの薄っぺらなものであり、支配階級に仲間入りした商人たちが一瞬びくつく程度に描かれた戯画である。

  • スプーン さん

    読了。感想は下巻で。

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トーマス・マン

1875年ドイツのリューベックに生まれる。1894年“Gefallen”でデビユー。1929年ノーベル文学賞を受賞。ナチスの台頭によりアメリカに亡命し戦後はスイスに移住。ヒューマニズムの立場で民主主義を支持。作品に「ヴェニスに死す」「魔の山」などがある。1955年没

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