ミン・スーが犯した幾千もの罪 集英社文庫

トム・リン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087607819
ISBN 10 : 408760781X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;16

内容詳細

西部開拓時代のアメリカ、妻を奪われ不当な罪を着せられた中国系の殺し屋が辿る復讐の旅路。暴力と幻想に彩られた斬新な西部劇!

【著者紹介】
トム・リン : 1996年、北京生まれ。4歳で家族と共にニューヨークのクイーンズ区フラッシングに移住。ポモナ・カレッジを卒業後、カリフォルニア大学デービス校で英語の博士課程在籍。デビュー作となる本書で、2022年度アンドリュー・カーネギー・メダル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    これもまた”古い革袋に新しい葡萄酒”を入れた作品と言えるだろう。特筆すべきはただ新しいだけでなくスパイスもふんだんに混ぜ込んである点だ。ハードボイルド西部劇を期待している人からは賛否あるかもしれないが、この作品を印象深いものにしているのは間違いない。ただし、ジョナサン・レセム(謝辞から作者と親交があると思われる)の言葉などから過度な期待をするのは禁物である。読んでいて拙いと感じる部分もあり、お世辞にも人物造形には深みがあるとは言えない。作者の年齢を考えて野心的なデビュー作として読むのが正解だと思う。

  • おうつき さん

    作品世界にどっぷりとのめり込んで1日で読み終えてしまった。西部開拓時代が舞台で、妻と引き離された中国系の殺し屋が復讐の旅に出る物語。古き良き時代の西部劇の雰囲気があるが、主人公と行動を共にする異能を持った奇術ショーの一座の存在が異色。後半の物悲しく切ない雰囲気がたまらなかった。解説を読んで、確かにコーエン兄弟の映画っぽいなと思った。これは是非映像でも観てみたい。

  • harutamano さん

    オールナイトで西部劇3本見て目はシパシパ頭はグラグラ足元グニャグニャな気分。 西部劇で復讐譚、行き着く先はお約束。そんな思いも痩せた馬の背に揺られるうちぐらぐらに。章を追うごと過酷になる道行のさき光か闇かわからず最後まで。まぶしい扉あけて劇場出て歩く夜明けの街は自分が元いた世界なのか。残してきた闇を背負いながら帰る。

  • ノベツ さん

    西部劇でファンタジーでロードムービー。意外な組み合わせが不思議な読み心地。苦味と希望の混じったラストも素晴らしい。佳作。 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/n8454f30b5757

  • ettyan えっちゃん さん

    小島秀夫監督がおすすめの一冊と言うことで手に取ってみたが、大当たり面白かった。 恋人を奪われた男の血まみれの復讐劇という西部開拓時代の物語が大筋だが、主人公が中国人。しかも、魔術的な奇術団の一行とロードノベルになり、でも、血まみれの旅が続く。この救いのない物語は、何故か爽やかな雰囲気で終わり、預言者という謎の中国人が主人公より気にいる。本当に不思議な話だっだが最高にオススメの一冊

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トム・リン

1996年、北京生まれ。4歳で家族と共にニューヨークのクイーンズ区フラッシングに移住。ポモナ・カレッジを卒業後、カリフォルニア大学デービス校で英語の博士課程在籍。デビュー作となる本書で、2022年度アンドリュー・カーネギー・メダル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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