テス 上 岩波文庫

トマス・ハーディ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003224014
ISBN 10 : 4003224019
フォーマット
出版社
発行年月
1983年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,395p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    清純な女性 テスの物語である。 古い英国の雰囲気満載の田舎町での テスの生き様は なぜか懐かしい。 女性の純潔と結婚をテーマにした この作品…クレアとテスの恋も 破滅の予感…下巻の展開が楽しみ。

  • はたっぴ さん

    過日のハーディ短編集に続き長編に挑戦。作品の暗澹とした雰囲気と極小文字で苦難の読書となる。短編集では程よい長さで適度な息抜きが出来ていたが、長編は切れ目がなく息継ぎする間もないような苦しみを感じつつ下巻へ【G1000】

  • Willie the Wildcat さん

    真実を知ることと、真実の齎す心の変化と揺れ。主人公の”災難”と家系という2つの変化を通して、家族や愛情にとっての真実を問いかける。主人公が如何に数々の苦難を乗り越えて半生を築くかが主題と推察するが、そもそも論でこれら2つの変化における両親の”ブレ”が痛い。前者では母親/女性としての教育/助言の欠落、後者では父親の盲信による大黒柱としての言動の欠落。救いは、酪農場で同部屋となった3人の仲間との信頼関係を構築する過程。根底に偽りのない真実。主人公が最大の心理的難関を迎えて上巻を終える。波乱の第二章の幕開け。

  • のっち♬ さん

    「およそ物事は、例え計画が良くても、それを実行する際に判断を誤れば、滅多に好い結果は生まれるものではない」親の愚かな勘違いにはじまり、自らの因襲的なものの見方から派生した数々の不幸の連鎖や世間という冷たい合成物を避けきれずにテスは単純な少女から複雑な女に一足飛びに一変してゆく。鈍い展開にも関わらず、成熟したリアリスティックな描写力と緊密な構成力で読者を一気に引き込む筆力は、著者の代表作と言われるに相応しい。自然描写のスケール感や、熱心な心と哀れな良心の対比、交錯する精神と肉体の扱い方も著者ならではだろう。

  • 抹茶モナカ さん

    巻末に訳者の解説があって、思い切りネタバレになっている。上巻は過去のつらい経験を胸にしつつ、光明が射す終わり方なんだけど、下巻は悪い方に話が進むようだ。古いタイプの小説で、ジェイン・オースティンとかと雰囲気が似ている感触。解説によると、暗い運命がテスに待っているみたいだけど、頑張って読もう。暗い話も嫌いじゃないし。

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