デイヴィッド・ハルバースタム

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ザ・フィフティーズ 1950年代アメリカの光と影 3 ちくま文庫

デイヴィッド・ハルバースタム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480432872
ISBN 10 : 4480432876
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
368p;15

内容詳細

平和と繁栄を謳歌しているように見えながらも、裏では、暗い政治家たちが暗躍していたアメリカの50年代。FBIやCIAは暴走し、大統領ですら制御できない。一方、エルヴィスとディーンの登場で若者文化が一変する。黒人差別に対する戦いもすでにはじまっており、この時すでに60年代の革命の種は、ひそかに蒔かれている。


目次 : リチャード・ニクソン/ フーヴァーのFBI / CIAの暗躍/ グアテマラのクーデター/ 国務長官ダレス/ 分離主義の違憲判決/ 反動と闘争/ 集団移住/ エルヴィスとディーン/ ゼネラル・モーターズの繁栄/ 広告の時代/ テレビの中の「理想」/ 『灰色の服を着た男』と『ホワイト・カラー』(「BOOK」データベースより)


60年代の革命に向けて
時代はすでに動いている。
FBIやCIAの暗躍。エルヴィスとディーンの登場。そして公民権をめぐる黒人の戦いなどが描かれる第二巻。巻末対談は越智道雄×町山智浩。


著者について
デイヴィッド・ハルバースタム
1934年ニューヨーク生まれ。ジャーナリスト。ハーバード大学卒業。ニューヨークタイムズの海外特派員として活躍する。64年、ベトナム戦争報道によりピュリッツアー賞を受賞。取材の対象は、政治、経済、産業、社会からスポーツ、人物など極めて広範に及ぶ。2007年没。著書に『ベスト&ブライテスト』『メディアの権力』『栄光と狂気』『ザ・コールデスト・ウインター』など多数がある。




【著者紹介】
デイヴィッド・ハルバースタム : 1934年ニューヨーク生まれ。ジャーナリスト。ハーバード大学卒業。ニューヨークタイムズの海外特派員として活躍する。64年、ベトナム戦争報道によりピュリッツアー賞を受賞。取材の対象は、政治、経済、産業、社会からスポーツ、人物など極めて広範に及ぶ。2007年没

峯村利哉 : 1965年生まれ。翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    第3巻は、革命の60年代の足音がすぐそこまで迫っている時代。モンローや経口避妊薬、バス・ボイコットなどのなんとなく知っていることでも、象徴的なエピソードを入れた読み応えある語り口でまとめられると、また新たな視点で眺められる気がした。クイズショーを盛り上げるために生まれた「やらせ番組」人種統合された高校を取り巻く状況を生々しく語った「リトルロック報道」などがとくに興味深かった。解説でも触れられていたけど、著者の視点が善悪の裁定を下していないからこそ、読みやすいのだと思った。良かったです。

  • わたなべよしお さん

     ちょっと時間はかかりましたが、全3巻読みきりました。やっぱり、ハルバースタムは最高のジャーナリストの一人ですね。常に出てくる人物紹介がやや長いですが、ジャーナリズムは事実、ファクトを書くとはいえ、結局くは「人、人間」を描くのだということを改めて感じました。

  • Shin さん

    サブタイトルの〈光と影〉が絶妙の形容と思える繁栄と苦悩。光というか楽観的な進歩の歩みが目立った1,2巻に対し、その強烈過ぎる光によって影が色濃く縁取られるエピソードが多い3巻だったように思う。特に印象に残ったのは人種差別の撤廃(とその阻止)のために戦った人々。教科書で読まされる道徳論とは全く次元の違う戦いがあったのだということを改めて思い知らされた。その緊迫感を、客観的な立場を保ったまましっかりと伝えきるところがハルバースタムの凄味だと思う。『ベスト&ブライテスト』と併せ、もっと多くの人に読まれるべき本。

  • tsu55 さん

    実に人間臭いアメリカ現代史。 登場人物が一癖も二癖もあるような連中ばかりで、下手な小説より面白いですね。

  • glaciers courtesy さん

    今回は黒人差別に加え、マリリン・モンローや経口避妊薬など女性に関する記述が多い。黒人と女性の解放が開始されたのが50年代ということなんだな。それはさておき、いつも思うのはアメリカというのは信じられないくらい愚かで、同時に信じられないくらいにオープンで先進的なのだ。日本はクローズドで古いことに拘るところが良いところと個人的には思うのだが、絶対にアメリカにかなわない部分がある。全ての巻の後ろに付いている対談が2巻までは蛇足と思っていたんだが、3間はハルバースタムに関するエピソードなんかも紹介されていて面白い。

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