セラピーにおけるトラウマ・センシティブ・ヨーガ 体を治療にもち込む

トラウマ・センシティブ・ヨーガ（ＴＳＹ）は、座位や寝姿勢などのあらゆる状態から、ヨーガの基本的で代表的な「フォーム」に取り組むことで、クライアントが筋肉の動きや呼吸などの「自分の体の感覚」に気づき、そして感じたことを自分で操作できるようにしていくための有効なツールとなっている。トラウマ・サバイバーが失われた自分の体の感覚に気づき、それを取り戻すために、セラピストは常に快適なことだけを行うよう推奨するスタンスを保ち、トラウマによる深い傷を癒すサポートをしていく。ＴＳＹの中核となる概念や実施上の要点を押さえつつ、随所にトラウマ・サバイバーへの配慮がなされた臨床場面で活用しやすい一冊。

目次 : 第１章　トラウマ・センシティブ・ヨーガとは何か？/ 第２章　内受容感覚―体を感知すること/ 第３章　セラピーに選択を伴わせる/ 第４章　有効な行動をとる/ 第５章　今ここにあること/ 第６章　筋肉の動きと呼吸法/ 第７章　リズム（律動）/ 第８章　ＴＳＹプラクティスのためのフォーム集

【著者紹介】
デイヴィッド・エマーソン : トラウマを抱えた人々にヨーガを教える非営利団体Ｂｌａｃｋ　Ｌｏｔｕｓ　Ｙｏｇａ　Ｐｒｏｊｅｃｔ，Ｉｎｃ．の創設者であり、ヨガのインストラクター、トレーナーとして活躍している。またアメリカのマサチューセッツ州ボストンにあるトラウマ・センターとパートナーシップを結び、同センターのヨーガ・プログラムへと発展させて、そのディレクターを務めている

小林茂 : 札幌学院大学心理学部教授、日本キリスト教団牧師、北海道キリスト教学園光の園幼稚園園長などを兼務する。公認心理師。臨床宗教師。ヨーガ教師（日本ヨーガ療法学会認定）ほか

佐藤愛子 : 北海道大学大学院教育学研究院修了。公認心理師。保育士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）