チャールズ・サイフェ

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異端の数ゼロ 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 ハヤカワ文庫NF

チャールズ・サイフェ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150503499
ISBN 10 : 4150503494
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,316p

内容詳細

この数字がすべてを狂わせる―。バビロニアに生まれ、以来、無を拒絶するアリストテレス哲学を転覆させ、神の存在を脅かすが故にキリスト教会を震撼させ、今日なおコンピュータ・システムに潜む時限爆弾として技術者を戦慄させるゼロ。この数字がもたらす無と無限は、いかに人類の営みを揺さぶり続け、文明を琢磨したのか?数学・物理学・天文学から宗教・哲学までを駆け巡る、一気読み必至の極上ポピュラー・サイエンス。

目次 : 第0章 ゼロと無/ 第1章 無理な話―ゼロの起源/ 第2章 無からは何も生まれない―西洋はゼロを拒絶する/ 第3章 ゼロ、東に向かう/ 第4章 無限なる、無の神―ゼロの神学/ 第5章 無限のゼロと無信仰の数学者―ゼロと科学革命/ 第6章 無限の双子―ゼロの無限の本性/ 第7章 絶対的なゼロ―ゼロの物理学/ 第8章 グラウンド・ゼロのゼロ時―空間と時間の端にあるゼロ/ 第∞章 ゼロの最終的勝利

【著者紹介】
チャールズ・サイフェ : イェール大学にて数学、コロンビア大学にてジャーナリズム論の修士号をそれぞれ取得後、サイエンスライターを経て、現在ニューヨーク大学准教授(ジャーナリズム論)

林大 : 1967年千葉県生。東京大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    神は無からこの世を人間を生み出した、が、<無>という観念、数学的には<ゼロ>という概念はヨーロッパの宗教や哲学・文化の大きな淵源の一つである古代ギリシャでは基本的に忌避されていた。かのアリストテレスの哲学では「自然は真空を嫌う」という表現でそのことが示されている。 (あるいは、ルクレティウスの「無からは何も創造できない」も同じ哲学的基盤に立っている。『物の本質について』など参照。)

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    数字の0がインドのブラフマグプタによって7世紀に発見されるまで数千年の間、数は1から始まりました。ところが0が西洋に伝わってからも長く0は否定されます。それまで0や無を否定することで成り立っていたアリストテレスの哲学や宗教にもそぐわなかったからです。話は大きく広がっていき量子力学や相対性理論、天文学上のゼロにも及びます。究極の0であるブラックホールやビッグバンの前の無から速度の限界が光速である理由まで解説されています。

  • 姉勤 さん

    「0」人間が数を認識し出して長らく必要とされなかったこの数字は、農業の暦、穀物の数量を測る必要から何もないという目印として生まれた。0をメソポタミア文明は認識していたが、ギリシャ文明は否定した。それを引き継いだローマ、そしてキリスト教は矛盾を解決できないまま、中世の停滞を迎え、インド、イスラムは0を認識し、数学、天文学(航海術)を発展させていった。宗教の蒙を啓き、0を認識する事から、後進の西洋の科学は発展し、現代文明に繋がる。古代文明史から宗教史、天文学、数学、物理学から果ては現代宇宙論まで。贅沢な一冊。

  • がらは℃ さん

    昔はゼロという概念が無かったとか、アインシュタインもゼロとの戦いだったとか、ゼロとブラックホールの関係とか、興味深く面白い!微分積分も宗教もゼロに。。。高校とかの数学の時間にこういうお話をしてもらえれば数学という学問にもっと興味が持てたなあ。それにしてもゼロは怖い。

  • KAZOO さん

    副題が非常に扇情的ですが、多くの人向きに書かれた数学啓蒙書です。吉田さんの「零の発見」とは異なった趣です。哲学的な見地や神学論などが登場してくるなど幅広い見地から書かれています。また図なども多用してくれていますので非常に理解しやすいと感じました。

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