ボリス・ダヴィドヴィチのための墓 一つの共有の歴史をめぐる七つの章

ダニロ・キシュ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784879844576
ISBN 10 : 4879844578
フォーマット
出版社
発行年月
2025年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

ユーゴスラヴィアの作家ダニロ・キシュの代表作。
ボルヘスの『汚辱の世界史』への「対本」として――オマージュとして、かつアンチテーゼとして――構想された7つの連作短編集。
スターリン時代の粛清に取材しながら、全体主義社会での個人の苦闘を描く。

【著者紹介】
奥彩子 : 共立女子大学教授。専門はユーゴスラヴィア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    闇に生きて闇に死んだ傑物たちの圧縮された伝記。短いページ数にこれでもかと情報量が詰め込まれているので、ある意味ではジェットコースター的に目まぐるしく展開が変わる。勿論、疲労度もそれ相応のもの。これは長篇で読みたいと思う一方、この短さだからこそ暗い”煌めき”を味わうことが出来るのだとも言える。本を手に取った時の印象とは真逆の重い読書だった。しかし、これもまた読書の面白さだ。

  • おだまん さん

    自分の求める世界とのギャップに抗う人々のレクイエム。短い短編集ではあるけれども密度の濃さに圧倒される。

  • きゅー さん

    久しぶりのダニロ・キシュ。「より良い世界を求め、闘いに斃れた人びとのための墓」としての評伝集。ボルヘスの『汚辱の世界史』の対本として構想されれたとのこと。闇から闇へと消えていく人生の数々。そこには退けない想いがあり、守るべき思想と人がいた。歴史書に残る人びとだけが重要なのではない、という考えは『砂時計』や『庭、灰』で彼の父親の人生を再構築しようとした試みの延長にあるのだろう。

  • rinakko さん

    濃ゆい短篇集だった。重苦しい内容でも摑まれた。“ボルヘス『汚辱の世界史』への対本”とのことで、なるほど…と。歴史の表舞台には名の挙がらない裏のヒーロー(アンチヒーロー)たちの話であり、概ね史実の再話であるらしいところで擦っている。主人公たちは、手持ちの才覚や運しか頼みにならない状況で、己の意志を曲げずに暴力的な時代を生き抜こうとする。“いま、世界で起きていることとしても読みうる” という訳者あとがきの言葉に、はっと胸を衝かれた。とりわけ表題作や「機械仕掛けのライオン」「めぐる魔術のカード」に引き込まれた。

  • sugsyu さん

     ほぼ全編、暴力・拷問・虐殺を乾いた文体で淡々と記録した年代記。目を背けたくなるが魅了される、読む者の心を軋ませる歴史譚。

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