基本情報
ISBN 10 : 4877143149
内容詳細
単なる証言にとどまらぬ芸術、芸術を越えた証言の可能性。グアテマラ内戦の36年間、この国で何が起きたのかを証言する骨、まさしく死と不正義とを象徴する骨に魅せられた写真家による、歴史の記憶を刻む写真証言。
【著者紹介】
ダニエル・エルナンデス‐サラサール : 1956年グアテマラ市生まれ。現在グアテマラを代表する写真家のひとり。グアテマラ私立フランシスコ・マロキン大学建築学部中退。グアテマラのほか米国ウイノナ写真専門学校(インディアナ州)やニューヨークのアーノルド・ニューマンの下で写真歴を積む。AFP(1984)、ロイター(1986)、AP(1987‐92)各社の通信員を経たのち、報道写真から芸術写真へと比重を移す。グアテマラ内戦(1960‐96)末期より、いわゆる秘密墓地(内戦中とりわけ80年代初頭、同国西部高原地帯に展開されたゲリラ掃討作戦の民間人犠牲者が遺棄された場所)の発掘調査にたびたび同行、遺骨遺品の記録撮影を手がける。その一環として同国カトリック教会・大司教区人権局が組織する「歴史的記憶の回復プロジェクト」(REMHI)およびその人権侵害調査報告(全4巻)の刊行に協力。REMHI総括責任者フアン・ヘラルディ司教が同報告書公表の2日後(1998年4月26日)に暗殺されたことから、報告書各巻の表紙を飾った彼の4点の作品は、和平後も続く政治的迫害と免罪の構造に対する告発・抗議活動の象徴となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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