ゼンケ・ナイツェル

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兵士というもの ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理

ゼンケ・ナイツェル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622086796
ISBN 10 : 4622086794
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
467p;22

内容詳細

兵士という「普通の人々」は戦場や軍隊組織で何を考え、暴力をどう内面化していくのか。盗聴された捕虜同士の赤裸々な会話という画期的史料を、歴史学と心理学で分析し各国に衝撃を与えた書。

目次 : プロローグ/ 第1章 戦争を兵士たちの視線から見る―参照枠組みの分析(基礎的な方向づけ―ここではいったい何が起きているのか/ 文化的な拘束/ 知らないということ/ 予期 ほか)/ 第2章 兵士の世界(「第三帝国」の参照枠組み/ 戦争の参照枠組み)/ 第3章 戦う、殺す、そして死ぬ(撃つ/ 自己目的化した暴力/ 冒険譚/ 破壊の美学 ほか)/ 第4章 国防軍の戦争はどの程度ナチ的だったのか/ 補遺

【著者紹介】
ゼンケ・ナイツェル : 1968年生まれ。グラスゴー大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを経て、ポツダム大学教授。専門は軍事史。グイド・クノップ監修の歴史ドキュメンタリー番組に積極的に出演している他、テレビ映画『ジェネレーション・ウォー(ドイツ語タイトルはUnsere V¨ater,unsere M¨utter)』などへの専門的見地からの助言も行っており、メディアへの露出が少なくない

ハラルト・ヴェルツァー : 1958年生まれ。フレンスブルク・ヨーロッパ大学客員教授。社会心理学者・社会学者。膨大な著作・編著があり研究テーマも多岐にわたるが、中心テーマは暴力と記憶

小野寺拓也 : 1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。昭和女子大学人間文化学部を経て、東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    第二次世界大戦時の英米軍が捕虜収容所に仕掛けていた盗聴器から得た記録を社会学者が分析し解説したもの。自分たちの会話が盗聴されていることを知らないドイツ兵たちの会話から垣間見える、かれらにとっての戦争、第三帝国、暴力、戦争犯罪というものが生々しく伝わる内容だった。それらはとてもありふれた平凡なもので、その平凡さが人類史上最も残酷な暴力を生み出したという著者の言葉が重い。いつだって、特別な誰かが、過ちを犯すわけではないのだ。

  • ケイトKATE さん

    戦争の記録といえば、日記や手紙、戦後のインタヴューが中心だった。本書は、捕虜になったドイツ軍兵士達の会話を盗聴し録音したものを記録として使用し、兵士達の心理を分析したものである。録音した兵士達の会話は、戦時中や戦後間もない時期であること、味方同士であることからあからさまな内容が語られて興味深い。例えば、敵国人やユダヤ人を殺した数を自慢してゲーム感覚で楽しそうに語る箇所は、人間の残酷さが垣間見られる。『兵士というもの』は、戦争が暴力によって人間の思考が停止し、戦争が労働と化していることを証明している。

  • りん さん

    参照枠組みが変わるだけで想像を絶する暴力は平熱の内に現れる。ちょっと高いが良書。

  • ジュン さん

    ナチスという題材から巨悪というイメージを取り除いたことが本書の功績だろう。悪は無垢である。先の大戦において、体制を信じた者たちは見事に組織化され、醜悪を極めた犯罪に手を染めていく。その歴史の教訓が重い。

  • 犬養三千代 さん

    2018年4月16日 副題「ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理」5800円 捕虜収容所の兵士の会話を盗聴した記録の分析。あまりに普通の人すぎてなおさら恐ろしい気がした。 仕留め、叩き切り刻んで、セックス。言葉にするのを躊躇う人が多いように思う。

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ゼンケ・ナイツェル

1968年生まれ。グラスゴー大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを経て、ポツダム大学教授。専門は軍事史。グイド・クノップ監修の歴史ドキュメンタリー番組に積極的に出演している他、テレビ映画『ジェネレーション・ウォー(ドイツ語タイトルはUnsere V¨ater,unsere M¨utter)』

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