スーザン・ネイピア

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ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光

スーザン・ネイピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152098924
ISBN 10 : 4152098929
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
仲達志 ,  
追加情報
:
432p;20

内容詳細

世界を魅了しつづける巨匠の秘密とは?中・韓・ロシア・アラビア語版も刊行される決定版「宮崎駿論」。30世紀の有毒の森、神々が疲れを癒す湯屋、赤毛のさかなの女の子、ふわふわの森の精―これらに共通する要素とは?“アニメ・クイーン”の異名をとる米タフツ大学教授が、アニメーション作家・宮崎駿(1941‐)が手がけた『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)から『風立ちぬ』(2013)まで11の長編映画と、漫画版『風の谷のナウシカ』(1982〜94)を徹底解剖。その人生と芸術との知られざる関わりを解き明かす。映像作品はもとより、膨大な日本語・欧文文献を8年がかりで渉猟、宮崎監督本人とスタジオジブリ関係者への直接インタビュー、大学で教える宮崎駿ゼミでの知見も踏まえ、「闇と光」がせめぎ合う「ミヤザキワールド」の魅力に迫る。日本版オリジナルの序文を収録。

目次 : ミヤザキワールドを探して/ 壊れた世界/ アニメ作家のつくり方/ 絵を動かす歓び/ 上昇と下降 『ルパン三世カリオストロの城』/ 『風の谷のナウシカ』と「女性原理」/ 大空の孤児たち 『天空の城ラピュタ』/ 魔法の森の傘『となりのトトロ』に見る国と個人のトラウマ克服への道/ 魔女と都市 『魔女の宅急便』における時間、空間、ジェンダー/ カサブランカに舞い降りる『紅の豚』/ 他者の顔 『もののけ姫』の横断される境界/ 『千と千尋の神隠し』の私的な世界の終わり/ 城と呪いと共同体 『ハウルの動く城』/ 不思議で貴い宝 『崖の上のポニョ』の無垢な者たちが招く世界の終わり/ 「恐ろしい風」 『風立ちぬ』/ 結び

【著者紹介】
スーザン・ネイピア : 米タフツ大学修辞学・日本研究コース教授。1955年生まれ。84年にハーバード大学にて博士号取得(三島由紀夫と大江健三郎研究)。84〜85年テキサス大学助教授、85〜86年プリンストン大学助教授、テキサス大学三菱日本学科教授をへて現職。専門はアニメーションと日本文化。著書『現代日本のアニメ―「AKIRA」から「千と千尋の神隠し」まで』で、第27回日本児童文学学会特別賞を受賞(2003年)

仲達志 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヒデキ さん

    ず〜と、積読になっていた一冊でした 海外の研究者による宮崎駿論です 基本は、作品と文献からの 考察ですので、日本人として 当たり前に思っているところも 海外の研究者にとっては、考察の対象になっていて 面白かったです。作品のベースは、宮崎監督の生育史と時代背景に求めていますが、 果たしてそれで全部かなと思うとこもありながら 楽しんで読みました。

  • 呼戯人 さん

    スーザン・ネイピアという未知の日本文化研究者による宮崎駿研究。著者略歴によると私より1歳年上の今年65歳になる研究者である。17歳の時に日本に留学した経験があり、ハーバートで大江健三郎や三島由紀夫を研究したというだけあって、日本の歴史と文化に詳しい。8年かけて書いただけあって、圧倒的熱量と洞察力の深さで宮崎の芸術世界の本質を描きだしている。宮崎のアニメ世界でたびたび現れる世界終末論的ビジョンは、どこから来るのか。「生命は闇の中の瞬く光だ」という洞察の拠って来る背景を探っている。

  • ナハチガル さん

    原書で読了。慣れ親しんだものが客観的に分析されるのは時に刺激的だ。この本を読む傍ら、宮崎アニメを何本か見直してみたが、そこには常に新たな発見があり、矛盾があり、説明されない謎があって、深い感動が残った。すべてが明快で、すべての伏線が回収される作品とは対極にある。大衆向けなのに超個人的、あるいは超個人的だからこそ大衆に訴えかけるのだろうか。と、つい宮崎アニメについての話になってしまったが、この本自体は引用も多くどこまでが独自の見解なのかはよくわからないが、清濁併せ持つ宮崎作品への深い愛が感じられた。A+。

  • Mc6ρ助 さん

    『宮崎は特に一九七〇年代に大人になった世代を念頭に置いてルパンのキャラクターを創造したという。・・・宮崎は六〇年代の社会運動の信奉者だったため、彼らには特に大きな失望を抱いていたのだ。(p126)』「ナウシカ」と「紅の豚」以外は封切館でみたけれど、自分たちがハッパをかけられていたとは認識してこなかった、不肖のファンでありました。生きることに忙しかったと言い訳するしかないが、若者が自民党が最も革新的、共産党が最も保守的な政党という今の日本を前してには、その責任の一端はあると思うものの立ち竦むしかスベがない。

  • mike_sugino さん

    図書館で借りて読了。著者は米タフツ大教授で、米における日本アニメ研究の第一人者。カリオストロの城から風立ちぬまでの監督作11作と、漫画版ナウシカを詳細に追うことで宮崎駿の作品世界を掘り下げて行く。私自身はハウル以降は未鑑賞で、トトロ・魔女宅・千尋の三作は地上波で観た程だが、他は映像ソフトを保有したりとのめり込んだ作品群。特にカリオストロはレーザーディスク(死語)で観てましたね。著者の分析は日米に跨る参考文献も凄いんだけど、日本語ネイティブでないからか所々違和感があったわ。劇場上映も始まったので観に行くか。

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スーザン・ネイピア

米タフツ大学修辞学・日本研究コース教授。1955年生まれ。84年にハーバード大学にて博士号取得(三島由紀夫と大江健三郎研究)。84〜85年テキサス大学助教授、85〜86年プリンストン大学助教授、テキサス大学三菱日本学科教授をへて現職。専門はアニメーションと日本文化。著書『現代日本のアニメ―「AKIR

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