マルコ・ストロッパはIRCAMで重要な人物で、収録曲はピアニストのエマールとの共同作業から生まれたもの(商品管理番号782686のwergo盤レヴュー参照)。ポスト・トータル・セリー世代による、一度聴いてみて欲しい巧緻なピアノ曲だ。なお長木誠司氏によるレヴューを参照されたい。演奏者のヘルシャーは解説書によるとエマール弟子で、実際アタックや音色の作り方も似ているが、もっと聴きたいピアニスト。wergo ”Computer Music Currents 10”に収録された初期作《Toraiettoria》と共に推薦盤。次は大作ピアノ協奏曲(’05)ほか主要作の録音を望む。