スコット・トゥロー

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有罪答弁 上 文春文庫

スコット・トゥロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167527334
ISBN 10 : 4167527332
フォーマット
出版社
発行年月
1997年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
275p;16

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読書メーターレビュー

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  • Kircheis さん

    ★★★☆☆ 今作も舞台はキンドル郡だが、主役は新キャラである元警官で弁護士のマック。 同僚が顧客の金を持って失踪した事件を極秘に捜査するが、その裏には違法賭博や経済犯など邪な行為が潜んでいた。 とにかく人間関係が複雑で読むのに時間がかかるが、初老になったマックが最後に一花咲かせようと奮闘する姿は応援したくなる。 一癖も二癖もある登場人物たちの裏の顔に想像力を掻き立てられつつ、物語自体はゆったりとしたまま下巻へ続く。

  • bapaksejahtera さん

    「推定無罪」「立証責任」と読んでの本作。それ迄のリーガルサスペンスとは異なり、作品の雰囲気は探偵物に近く、私には大いに入り込み易い。主人公は警官上がりの中年弁護士で、面倒を見てやった若い者に引き立てられて法律事務所に入ったが最近は業績が上がらず「老いぼれの農耕馬」等と揶揄され肩身の狭い思いをしている。ある時同僚が重要案件の和解金として用意してある金のうちから五百万弗以上を拐帯して姿をくらます。社の幹部から依頼され彼の探索に当たるが、それに連れて異様な事実が少しずつ露見する。これ迄の作を凌ぐ好スタートだ。

  • neputa さん

    タイトルから法定ミステリと想定し読み始めた。しかし上巻を終え未だ舞台は米国の町中にある。大手航空会社をクライアントに抱える法律事務所在籍の冴えない中年弁護士が主人公。墜落事故を起こしたクライアントが賠償目的で集めた基金で巨額の利益を生み隠蔽。しかし担当弁護士がこの非公開の金を持ち出し姿を消した。主人公が彼の行方を追った報告書、という体裁の小説なのだが描写や会話が豊富でその設定は破綻している。違和感もある。過去に読んだ『推定無罪』などしびれる法定劇の作品もある作家なので期待を絶やすことなく下巻に進むか悩む。

  • BIN さん

    主人公は元刑事の中年弁護士。仲の良かった同僚が顧客の金を持ち逃げしたので、それを秘密裏に捜査する話。名前が覚えられないのはあるが人間関係が複雑なのでちょっとわかりにくい。いまのところはどうなるかさっぱりわからない。今のところ探偵パートだけだが最終的には法廷にいくのかなと期待しつつ読んでます。

  • Tetchy さん

    巨大法律事務所でいつ解雇されてもおかしくない凋落した弁護士が主人公として顧客の金を持ち逃げした弁護士を捜す物語。こうした自分を卑下する者の眼を通して捜査過程、また登場人物の掘り下げを行う事で、実は理想的な生活、何の支障もなく生活をしているかのように見えた各登場人物が実は自分と同じように何らかの影を我が身に落としているのだという事を、虚飾のヴェールを1枚1枚剥ぐように徐々に明らかにしていく。これは主人公がプライドを捨てているからこそ可能なことなのだろう。

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スコット・トゥロー

1949年、アメリカ、シカゴ生まれ。スタンフォード大学大学院を経てハーヴァード・ロースクールに入学、法曹となる。シカゴ地区連邦検察局の検事補を務める傍ら執筆した長編小説『推定無罪』で87年に小説家デビューを果たす

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