ジル・ボルト・テイラー

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奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき 新潮文庫

ジル・ボルト・テイラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102180211
ISBN 10 : 4102180214
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
追加情報
:
352p;16

内容詳細

脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった―。ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。幸い一命は取りとめたが脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が…。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。

目次 : 脳卒中になる前の人生/ 脳卒中の朝/ 助けを求めて/ 静寂への回帰/ 骨まで晒して/ 神経科の集中治療室/ 二日目あの朝の後で/ GGが街にやってくる/ 治療と手術の準備/ いよいよ手術へ/ 最も必要だったこと/ 回復への道しるべ/ 脳卒中になって、ひらめいたこと/ わたしの右脳と左脳/ 自分で手綱を握る/ 細胞とさまざまな拡がりをもった回路/ 深い心の安らぎを見つける/ 心の庭をたがやす

【著者紹介】
ジル・ボルト・テイラー著 : 1959年、アメリカ・ケンタッキー州生れ。神経解剖学者。インディアナ州立大学で博士号取得後、ハーバード医学校で脳と神経の研究に携わりマイセル賞を受賞。また、精神疾患に関する知識を広めるべく全米精神疾患同盟(NAMI)の理事を務めるなど活躍する中、37歳で脳卒中に倒れる。その後8年を経て「復活」、2008年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。インディアナ州のブルーミントン在住

竹内薫 : 1960年東京生れ。理学博士、サイエンス作家。東京大学教養学部、理学部卒業、カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    『奇書』であり『貴書』でもあると思いました。脳卒中が起こっている最中に『ああ、なんてスゴイことなの!そうよ、これまで何人の科学者が、脳の機能とそれが失われていく様を、内側から研究したことがあるっていうのう?』という件には、「テイラーさん(著者)、あんたこそが奇跡そのものですよ」と突っ込みたくなりました。

  • のっち♬ さん

    脳卒中を患い左脳の機能が著しく損傷した著者が回復過程で得た発見を語る。前半は闘病生活の模様が生々しく綴られ、冷静かつ分析的な洞察は脳科学者ならでは。何より読み手を勇気づけるのは、回復への挑戦に立ち向かう彼女の力強さだろう。それは無条件の愛と支援に加えて「右脳がもたらす歓びと祝福の気持ち」のためだとし、そこから見出された新たな人生観もまた生命に対する深い感謝に満ちている。後半で述べられる「脳の精神的健康」法も読みどころの一つ。左脳マインドに偏りがちな現代人にこそ、このバランスの大切さは響くものがありそうだ。

  • ケイ さん

    脳神経学者で最年少の「全米精神疾患同盟」(NAMI)の会員であった37歳の作者はある朝、脳卒中に襲われる。脳卒中が起こっている間、病院で目覚めたときのこと、どう回復していったかを、脳のどの部分がダメージをうけているからだという因果関係を説明しながら語られるので、とてもわかりやすい。一般には、発作を起こすと急に何ができなくなるかが最も参考になるだろう。回復のためのプログラムは脳の残った部位で新しい回路を作ること。この点は作者の若さも功を奏しただろう。アメリカ人らしいポジティブさに溢れている。

  • AICHAN さん

    図書館本。著者はアメリカの脳科学者。37歳のとき脳出血により左脳が機能しなくなった。しかし8年に及ぶリハビリにより、残った右脳でスピリッチュアルな体験をしつつ元のように考え話し書くことができるようになった。その実話を、復活した本人が書き下ろした。本人の努力にもよったろうが、運も良かったのではないか。右脳で体験した不思議な感覚(万物は流れるといった感覚やニルヴァーナと言うしかない感覚等)は、もしかすると釈迦が体験した悟りに通ずるのではないかと思った。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    脳科学者が脳卒中に倒れ再起するまでの物語。前半部分は脳の構造や機能、右脳と左脳の働きなどを科学的、医学的な見地から分かりやすく解説され脳の素晴らしさを知ることができた。後半は実際に再起を遂げた著者がその体験を通じて左脳の機能を失った事から気づいた右脳の機能の素晴らしさをもとにどのように脳をコントロールして人生を豊かに生きるかを述べている。 解説の養老先生も言うように脳科学も宗教体験、臨死体験と言った非科学な要素も関係している。病も気からという故事もあるようにポジティブシンキングが大事だということか。

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